1192さん主催の第3回くどオフで使用したGBA構築です。
結果は5勝2敗で予選1位抜け、決勝トーナメント1勝1敗で準優勝でした。
【構築】
ハピナス@先制の爪/天の恵み
控えめ 330-*-62-121-155-93
10万ボルト/冷凍ビーム/瞑想/卵産み
エアームド@食べ残し/頑丈
腕白 171-101-209-*-91-93
秘密の力/カウンター/撒き菱/吠える
ラティアス@ラムのみ/浮遊
臆病 175-*-110-140-151-178 (理想値:175-*-111-142-151-178)
ドラゴンクロー/波乗り/吠える/自己再生
ラグラージ@拘り鉢巻/激流
やんちゃ 175-178-115-105-99-108
地震/のしかかり/岩雪崩/ハイドロポンプ
ゲンガー@オボンのみ/浮遊
臆病 163-*-93-151-96-168
10万ボルト/サイコキネシス/鬼火/眠る
ソーナンス@クラボのみ/影踏み
臆病 265-*-110-*-79-93
カウンター/ミラーコート/アンコール/道連れ
以下解説。
構築背景・構築プロセス
まず、前回のハピナス入り構築を振り返ってみる。
■ハピエアゲンガー(カウンターエアームド入り)
【GBA】対戦会使用構築:ハピエアゲンガー(カウンターエアームド入り)
前回のハピナス入り構築は、主にカウンターエアームドの導入によって拘り鉢巻メタグロス関連の過負荷突破を克服することができた。
第3回くどオフに参加するにあたり、この構築をベースにハピエアを再考していたところ、以下の課題が挙げられた。
- 瞑想吠えるスイクンに対する勝ち筋が希薄
- ゲンガーレジアイスなどの特殊爆弾→サンダーを通されやすい
- 対レアコイル入りにおいてエアームドが選出できない場合に、サンダーに掛かる負荷が大きい
- 身代わり気合パンチゲンガー、雷パンチメタグロス、大文字ボーマンダ(+ソーナンス)に弱い
- ゲンガーの型が追い打ちヘルガーブラッキーに弱い
- 毒々に対して選出択で解消する程度の対策しかできていない
これらの課題を見て、まず吠えるラティアスの採用を決めた。
ハピナス+エアームド+ゲンガーを基本選出としているため、サンダーサイドンソーナンスの枠を変更することになる。
吠えるラティアスは瞑想吠えるスイクンの居座りを防ぐだけでなく、エアームドで吠えるを決めにくい身代わり電気の対策にもなる。
(瞑想吠えるラティアスならば冷凍ビーム持ちの瞑想スイクンにも対抗できるが、ドラゴンクロー+波乗りの範囲を優先した。)
また、ラティアスは対ゲンガーをある程度任せられるため、対ゲンガーの選出負担を緩和することができる。
吠えるラティアスの採用により、課題の内の瞑想吠えるスイクン関連、ゲンガー関連を強化することができるのである。
ハピナスラティアスと採用したことにより、これ以上相手のカビゴンに薄くしたくないことからサンダーの選択肢はなくなる。
ここで、メタグロス耐性がエアームド1枚では不安なこともあり、ラグラージの採用を決めた。
ラティアスの型がぬるいこともあり、ラグラージの型は指数受けへの負担を重視して拘り鉢巻型とした。
レアコイル入りに対しても、ハピナスよりも攻撃的に立ち回ることができる。
結果として、サンダーサイドン → ラティアスラグラージ の変更となった。
課題の解消具合としては、
- 瞑想吠えるスイクンに対する勝ち筋が希薄 → ○
- ゲンガーレジアイスなどの特殊爆弾→サンダーを通されやすい → △
- 対レアコイル入りにおいてエアームドが選出できない場合に、サンダーに掛かる負荷が大きい → ○
- 身代わり気合パンチゲンガー、雷パンチメタグロス、大文字ボーマンダ(+ソーナンス)に弱い → △
- ゲンガーの型が追い打ちヘルガーブラッキーに弱い → ×
- 毒々に対して選出択で解消する程度の対策しかできていない → ×
といったところか。
下2つの項目に関しては全く解消できていないため、今後の課題としたい。
上から2つ目のゲンガーの大爆発→サンダーに関しては、こちらのゲンガーをサマヨールに差し替えることで簡単に解消できるものの、
対サンダーグロスガラガラ選出(控えにカビゴン)を考えた場合に、ハピエアサマヨ選出ではサマヨールの役割がなくなってしまう。
ゲンガーはカビゴンとガラガラの両方を見れるため、ハピエアゲンガー選出はこの点において優位性がある。
で、前者を重く見た結果ということである。
また、今回の構築でゲンガーをサマヨールに差し替えると対レアコイル+ヘラクロスで鉢巻メガホーンを受け切れないという側面からもサマヨールの採用を断念する形となった。
毒々の対策についてはソーナンスの代わりに免疫カビゴンを採用する案もあったが、
毒々よりもソーナンス対策を重視して今回は見送ることにした。
個別解説
並び順に解説。 ※ダメージ計算は理想値前提で、特記しない限り命中率・急所・追加効果等を非考慮
ハピナス (選出回数:9回/9戦 勝率:6/9)
- 火力
- 171-101ボーマンダを冷凍ビームで1発 [171]176~208
- 167-105までのガラガラを冷凍ビームで2発 [167]85~100
- 耐久
- 素早さ
- 準速サイドン+1
前回から変更なし。詳細は前掲した記事のハピナスを参照。
エアームド (選出回数:9回/9戦 勝率:6/9)
- 火力
- 141-81サンダースの身代わりを秘密の力で79.5%で破壊 [141]34~40
- 耐久
- 205(204)メタグロスの鉢巻コメットパンチを命中率・急所率・残飯×7込みで86.12%で5耐え [171+70]41~49
- 素早さ
- 準速サイドン+1
前回から変更なし。詳細は前掲した記事のエアームドを参照。
ラティアス (選出回数:2回/9戦 勝率:2/2)
- 耐久
- 素早さ
- 最速
穴埋め的に採用した吠えるラティアス。吠えるは撒き菱との相性も良い。
今までサイドンやガラガラで見ていたバシャーモ・デンリュウ等の両刀にも強い。
攻撃技は、一致技は同族の弱点を付けるドラゴンクローと、電気炎地面から鋼への通りを意識した波乗りとした。
対応範囲が広いキャラではあるが、瞑想を採用していないため単体性能が下がっている点に注意。
ラグラージ (選出回数:4回/9戦 勝率:2/4)
- 素早さ
- 準速ハピナスナッシー+1
レアコイル入り、雷パンチメタグロス、ガラガラサイドン、地面が一貫している選出などに刺す鉢巻ラグラージ。
レジアイス、ラプラス、トドゼルガへの強い打点としてもカウントできる。
技構成は、メイン技である地震とその補完を意識して残りを決めた。
鉢巻ラグラージの性質上、一貫する技がないという状況に陥りがちであるが、そこは周りの繰り出し性能の高さでケアしたい。
- 火力
- 161-136サンダースの身代わりをサイコキネシスで74.4%で破壊 [161]38~45
- 耐久
- 素早さ
- 最速100族+1
前回から変更なし。詳細は前掲した記事のゲンガーを参照。
ソーナンス (選出回数:1回/9戦 勝率:1/1)
- 耐久
- 素早さ
- 最速
対戦結果
■予選
- くどやんさん ○
カビゴン メタグロス サンダー スイクン ヘラクロス ドククラゲ
→ ヘラクロス サンダー ドククラゲ | poe:ハピナス エアームド ゲンガー
- かりんとーさん ○
カビゴン ヘルガー ボーマンダ メタグロス ゲンガー ヘラクロス
→ メタグロス ヘルガー ヘラクロス | poe:ハピナス エアームド ラグラージ
- jemさん ×
ハピナス ラグラージ メタグロス ヌケニン ラプラス ゲンガー
→ ハピナス メタグロス ラグラージ | poe:ラグラージ ハピナス エアームド
- こーじさん ○
ラティオス ハッサム バシャーモ サンダー ガラガラ ミロカロス
→ ハッサム サンダー バシャーモ | poe:ラティアス エアームド ハピナス
- すのーさん ×
レジロック レジアイス ソーナンス メタグロス サンダー ボーマンダ
→ レジアイス レジロック サンダー | poe:ハピナス エアームド ラグラージ
- もっきーさん ○
ラティオス ゲンガー サンダー メタグロス ハピナス ハガネール
→ サンダー メタグロス ゲンガー | poe:ハピナス エアームド ラティアス
- ごんぜっとさん ○
カビゴン シャワーズ サンダー メタグロス バクーダ ボーマンダ
→ バクーダ シャワーズ カビゴン | poe:ソーナンス ハピナス エアームド
■決勝トーナメント
- あめりさん ○
メタグロス ヘラクロス ハピナス ランターン ゲンガー ニドクイン
→ ハピナス メタグロス ランターン | poe:エアームド ハピナス ラグラージ
カビゴン メタグロス サンダー ゲンガー ガラガラ ラティオス
→ サンダー カビゴン メタグロス | poe:ハピナス エアームド ゲンガー
総括
オフ当日は気が付かなかったが、全試合ハピエア選出していた。
ラティアス、ラグラージ、ゲンガー、ソーナンスもそれぞれ選出することができたため、ハピエアと選出しやすい4体を入れることができたのかもしれない。
「ラティエアゲンガー選出が可能になった点が大きい」といったようなことを書こうと思っていたものの、結果的にハピナスが必要な対戦が多かった。
ハピナスの天の恵みの影響は随所に見られ、追加効果を引いて勝利に大きく近付いた対戦もあった。
また、ラグラージの選出が思っていた以上に多く、のしかかりや岩雪崩の選択機会もあった。
受け構築におけるゲンガーを含んだ選出は、「長期的なゲンガー受けがいない相手に勝ちやすい」といった印象。
ただ、カビゴンを含んだ選出相手は長期戦になるため、そこでどうしても鉢巻コメットパンチのAupなどの要素を引きやすい点が弱みになる。
ゲンガーの技構成に関しては、「カビゴンへの遂行技」になり得る鬼火・道連れ・滅びの歌・気合パンチの中で、
「流し際に撃ちたい技」としては鬼火>その他であり、鬼火での遂行は眠るとセットで考えなければゲンガーから崩されてしまう。
この点において技構成の制約があり、それはサマヨールでも似たような問題になるはずである。
また、今回の3敗の内2敗は大爆発による役割集中だった。
選出単位で詰んではいないと言っても、結局爆発のタイミングを読まなければならない点がシビアである。
最後に、主催の1192さんならびに参加された皆様はお疲れ様でした。貴重な対戦の機会をありがとうございました。