【GBA】バトレボオフ使用構築:ハピエア+鈍いラグラージ(後期) / ライチュウグロス(前期)

すのーさん主催の第6回関東バトレボオフで使用したGBA構築です。


後期シングル(ラティあり)


【構築】

ハピナス@先制の爪/天の恵み
穏やか 330-*-61-95-187-94
10万ボルト/冷凍ビーム/自己暗示/卵産み

エアームド@食べ残し/頑丈
腕白 171-100-209-*-90-94
ドリル嘴/カウンター/撒き菱/吠える

ラティアス@クラボのみ/浮遊
臆病 185-*-110-130-151-178 (理想値:187-*-110-130-151-178)
ドラゴンクロー/波乗り/吠える/自己再生

ラグラージ@カゴのみ/激流
呑気 207-131-156-105-110-72
地震/ハイドロポンプ/鈍い/眠る

ゲンガー@オボンのみ/浮遊
臆病 163-*-93-151-96-168
10万ボルト/サイコキネシス/鬼火/眠る

アーマルド@ラムのみ/カブトアーマー
意地 182-159-120-81-131-67
ロックブラスト/はたき落とす/剣の舞/眠る


以下解説。


【構築背景・構築プロセス】

例によって、前回のハピナス入り構築を振り返ってみる。

■第4回くどオフ使用構築:ハピエアマルド

【GBA】第4回くどオフ使用構築:ハピエアマルド

前回は、第3回くどオフで瞑想ハピナスミラーが複数回発生したことを受け、ハピナスを地球投げ+毒々+光の壁型に変更した。
この変更に伴って対ゲンガーサマヨ・対ハピエアサマヨができなくなったため、ソーナンスに代わってアーマルドを起用。
ゲンガーの技構成については鬼火を気合パンチに変更した(カビゴンへの遂行・対追い打ちキャラ)。
ハピナスの型は正しかったと思う反面、やはり対ゲンガーの選出が窮屈
・相変わらず雷パンチメタグロス、大文字ボーマンダに選出段階で弱め
・実はいばみがプテラが重い
といった課題を挙げている。

1つ目の項目の対ゲンガーは思ったよりも深刻で、特にゲンガー入りに対してハピエアゲンガー選出ができないところに不便を感じていた。
そこで、ハピナスの型を10万ボルト+冷凍ビームの範囲の特殊技持ちに戻すことにした。
しかし、C振りの瞑想型は対金属音サンダーが不安定な部分もあるため、D振りの自己暗示型の導入を決めた。
自己暗示は金属音のDダウンをリセットできるだけでなく、瞑想全般に対しても従来の性能を維持できる。
毒光の壁型→自己暗示型への変更で、

  • 対瞑想全般:○→○
  • 対瞑想吠えるスイクン:○→△
  • 対金属音サンダー:○→○
  • 対ゲンガー:×→○
  • ハピナスミラー:○→×
  • 対地面:×→△
  • 対毒々:△→×
  • 対再生回復:○→△
  • 事故らせ性能:×→○

といった評価になる。
評価が落ちている対瞑想吠えるスイクンハピナスミラー・毒々・再生回復については、構築単位で詰み相性とまではなっていないため問題ないとした。

2つ目の項目の雷パンチメタグロス、大文字ボーマンダに関しては、特に雷パンチメタグロスの増加に着目する必要がある。
現在、身代わり関連の流行とカウンターカビゴン/エアームドの存在の両面で鉢巻メタグロスが若干使いにくく、
その分雷パンチメタグロス(@ラムのみor先制の爪)が使いやすい環境となっており、増加傾向にある。
これに伴ってエアームド側は、従来の鉢巻メタグロス環境よりも選出が安定しなくなってきており、
その事実を無視することはできないレベルになっている。

そこで、ラグラージの型を鈍い型に変更することに決めた。
この変更は、カビゴン+雷パンチメタグロス入りに対してハピエアラグラージ選出をするためである。
従来の鉢巻ラグラージは耐久が薄く、この組み合わせに対する選出が躊躇われたが、
耐久に振った上で鈍い眠るを持つことでカビゴンにも撃ち勝つことができる(カウンター型はゲンガーで選出を抑止していると思いたい)。
ラグラージ単体で2体を見る上で課題となる雷パンチメタグロスからの爆破処理については、現状は読んでエアームドで受けるしかない。

3つ目の項目の対いばみがプテラについては、ハピナスの特殊技を戻した点、ラティアスの耐久を厚くした点で少し強化されている。


【個別解説】

並び順に解説。 ※ダメージ計算は理想値前提で、特記しない限り命中率・急所・追加効果等を非考慮

ハピナス

  • 火力
    • 191-111サンダーを冷凍ビームで98.6%で3発 [191]62~74

  • 耐久
    • 205メタグロスの鉢巻コメットパンチを92.3%で耐える [330]283~334
    • 194サンダーの金属音→10万ボルト×2+通常10万ボルトを99.9%で耐える [330]282~333
    • 156ボーマンダの瓦割りを88.6%で2耐え [330]146~172
    • 99サンダーのドリル嘴を急所率込みで62.9%で4耐え [330]74~88


Dに厚く振った自己暗示型。特性も天の恵みに戻した。
自己暗示は前述の通り、金属音サンダーや瞑想全般を見て採用した。
対金属音サンダーや瞑想吠えるスイクンの性能については瞑想型を凌ぐ。
また、テッカニンの加速や影分身をコピーしても面白いかもしれない。
配分は、前回と同じサンダーの金属音10万×2+通常10万を耐えるライン。
D振りの対サンダーの安定感は段違いである反面、対サイドンを考えるとC振り瞑想型も有効なので悩ましいところ。


エアームド

  • 火力
    • 135-104までのゲンガーをドリル嘴で3発 [135]45~54

  • 耐久
    • 205(204)メタグロスの鉢巻コメットパンチを命中率・急所率・残飯×7込みで86.12%で5耐え [171+70]41~49


前回から変更なし。詳細は前掲した記事のエアームドを参照。
フォレトスの選択肢もあったが、めざ炎メタグロスを見かけたことと地面の一貫が気になること、
エアームドと比べて素眠りに追い込んだ瞑想吠えるスイクンを飛ばせないことなどから断念した。


ラティアス

  • 火力
    • 151-102オボンヘルガーを波乗りで2発 [151+30]93~110

  • 耐久
    • 200ゲンガーの冷凍パンチを2耐え [187]76~90

  • 素早さ
    • 最速


今までラティアスの配分については深く考えていなかったが、使っているうちに若干の耐久不足を感じていた。
Cに振っている効果もあまり感じなかったため、完全にHSとすることにした。
また、鈍いラグラージの導入に伴って持ち物をラムのみ→クラボのみに変更。


ラグラージ

  • 耐久
    • 135カビゴンののしかかりを4耐え [207]43~51
    • 121レジアイスの冷凍ビームを99.9%で3耐え [207]59~70
    • 178までのサンダーのめざ草を耐える [207]173~204

  • 素早さ
    • 無振り


拘り鉢巻型から鈍い型に変更。
対鈍い眠るカビゴンはお互いに危ういが、この編成に対して鈍い眠る型は出てきにくいと思われるため、被選出率・配分込みの期待値的にどうにかなるという程度。
(シャドボor地震鈍い眠る型についてはカウンターエアームドでも対応できる。)
受け構築の編成を見て出てくるカビゴンに対しては比較的有利に戦える、という算段である。
従来の役割である岩、地面、レアコイル入り、メタグロスレジスチルについては問題ないが、崩し速度が落ちているのがどう出るか。


ゲンガー

  • 耐久
    • 200サイドンの鉢巻岩雪崩を耐える [163]137~162
    • 194サンダーの雷を耐える [163]137~162
    • 177ヘラクロスの鉢巻岩雪崩を92.3%でオボン発動して2耐え [163+30]81~96
    • 194ヘラクロスの鉢巻メガホーンをオボン込みで3耐え [163+30]52~62
    • 88カビゴンの火炎放射を4耐え [163]34~40

  • 素早さ
    • 最速100族+1


気合パンチを鬼火に戻し、それに伴い配分も元に戻した。
カビゴン+ヘルガーなどの組み合わせにはラグラージアーマルドを出すと割り切った選択。


アーマルド

  • 火力
    • 177-104フシギバナの身代わりをロックブラスト2段目で確定破壊 [177]22~27

  • 耐久
    • 101エアームドのドリル嘴を99.9%で4耐え [182]39~46
    • 121レジアイスの冷凍ビームを3耐え [182]51~60
    • 194サンダーの10万ボルトを92.2%で2耐え [182]79~94
    • 182ゲンガーの10万ボルト×2+火傷ダメージ×3を93.4%で耐える [182-66]51~60


変更点は鈍いラグラージの導入に伴ってカゴのみ→ラムのみ。その他の詳細は前掲した記事のアーマルドを参照。


【雑感】


前期シングル(ラティなし)


【構築】

ライチュウ@食べ残し/静電気
臆病 162-*-75-110-132-138
10万ボルト/毒々/願い事/守る

メタグロス@拘り鉢巻/クリアボディ
意地 179-198-152-*-110-103 (個体値:31-31-30-15-30-30)
コメットパンチ/地震/ヘドロ爆弾/めざ岩

ボーマンダ@竜の牙/威嚇
控えめ 170-*-109-169-100-152
ドラゴンクロー/大文字/ハイドロポンプ/毒々

ルンパッパ@光の粉/雨受け皿
控えめ 175-*-113-139-121-95
波乗り/冷凍ビーム/宿り木の種/光合成

ヌケニン@ラムのみ/不思議な守り
陽気 1-142-*-*-*-100
シャドーボール/めざ格/毒々/守る ※めざパは地面の方が好ましい

サーナイト@オボンのみ/トレース
控えめ 159-*-117-160-138-113 (個体値:31-6-31-30-31-30)
サイコキネシス/めざ炎/鬼火/瞑想


【概要】

■参考:RSシングル関連リンク集 - https://writening.net/page?NE388d

GBA前期シングルとは、いわゆる「ルビーサファイア環境」とも称される、FRLG発売以降の要素は使用できないというルール。
ラティアスラティオスに関しては、従来の考察を踏襲する形で現状では使用禁止としている。

そうした中で、レジアイスミロカロスボーマンダメタグロスを中心とした後期とは少し異なるゲームが展開されている。
キャラプールとしては後期に比べて電気が弱く(サンダーライコウサンダースがいない)、カビゴンゲンガースイクンも不在で、ボーマンダが決定力として強いというところから始まり、

といった部分に注意しながら構築を組む必要がある。


【構築について】

今回の構築は、耐久に厚く振った残飯願い事ライチュウ+鉢巻メタグロスが後期のダースグロスのように使えるのではというところからスタートした。
鉢巻メタグロスは鉢巻ヘラクロスに対面で強く、対鉢巻ヘラクロスの1枚としてカウントできる。
浮いているキャラとしては特殊型ボーマンダを採用し、第2の決定力を確保。
ルンパッパの枠はある程度の対グロスマンダ性能が求められるが、宿り木により対レジスチルがこなせる点・レアコイルと撃ち合える点を重視してルンパッパに。
ヌケニンの枠はレジアイスだったが、対ヘラクロスを厚くするために変更。
サーナイトは、レジアイス+レアコイルのような並びに刺したり、ソーナンス対策としても採用した。

ライチュウ

  • HD振り
  • 準速85族+1


メタグロス


ボーマンダ


ルンパッパ


ヌケニン

  • AS振り


サーナイト


【雑感】


最後に、主催のすのーさんならびにスタッフの皆様、参加された皆様はお疲れ様でした。貴重な対戦の機会をありがとうございました。