【GBA】第7回くどオフ使用構築(上位制限ルール):ハピラグゲンガー

1192さん主催の第7回くどオフで使用した構築です(ルールについては後述)。
結果は5勝1敗で予選1位抜け、決勝トーナメント2勝1敗で準優勝でした。

【構築】

ハピナス@食べ残し/自然回復
穏やか 337-*-61-*-180-93
地球投げ/電磁波/威張る/身代わり

ヘラクロス@拘り鉢巻/根性
意地 156-194-95-*-115-137 (個体値:31-31-30-15-30-31)
メガホーン/瓦割り/岩雪崩/めざ霊

サーナイト@オボンのみ/トレース
臆病 158-*-86-162-136-145
サイコキネシス/10万ボルト/鬼火/瞑想

ラグラージ@カムラのみ/激流
臆病 206-*-112-105-110-123
波乗り/がむしゃら/身代わり/吠える

ゲンガー@ラムのみ/浮遊
臆病 163-*-93-151-96-168
10万ボルト/冷凍パンチ/鬼火/威張る

トドゼルガ@カゴのみ/厚い脂肪
図太い 217-*-156-115-110-86
冷凍ビーム/絶対零度/アンコール/眠る


以下解説。


今回のルールについて


今回のルールは通常のGBAシングルとは異なり、

>・カビゴンメタグロス、サンダー、ゲンガー、ラティオスラティアスはどれか1体までしか構築に入れることができません。(1体も入れないことは可能。)

ということである。
禁止ルールではなく制限ルールであり、制限された6体は他のルールで例えると55エース・伝説・メガストーン・Zクリスタルのような「コストと引き換えに高性能を発揮する」という枠組みに近い感覚で捉えることができる。
この6体が制限されることにより、

といった部分を始めとした影響が表れることになる。

構築作成の経緯


今回のルールにおける対特殊枠は、カビゴンラティアスorラティオスハピナスレジアイス・純電気あたりになると思われる。
カビゴンは言わずと知れたGBAシングルのトップメタであるが、サンダーグロスゲンガーラティが全員使えない中で穴を埋めきるのはなかなか難しい。
対してハピナスは制限枠を割かずに広範囲の特殊を見ることができるため、ハピナス+制限枠、で考えることにした。

制限枠の中でハピナスと好相性なキャラといえば、ゲンガーである。
ゲンガーは数値は低めな反面、優秀な耐性でカビゴンボーマンダギャラドス地面格闘といったハピナスの苦手な相手をそれなり以上の精度で見ることができ、草にも自然と厚くなる。
また、今回のルールにおける一般枠の主要なノーマル耐性持ちは岩タイプ・サマヨールエアームドフォレトス等であり、
制限枠にカビゴンを選択した場合、カビゴン+水+岩orサマヨールorエアフォレという並びでは相手のヘラクロスやラプトドが重くなってしまう(このため、ボーマンダヘラクロス・草等が入ると思われる)。
制限枠を割くことにはなるが、ゲンガーはノーマル耐性を持ちながらヘラクロスやラプトドに対しても攻撃的に立ち回れるキャラとして価値が高い。
(ヌケニンレアコイル(+グライガー)も対カビゴンが不安定ながら同様の利点を持つため、これらで組むのも面白いだろう。)

ハピナスゲンガーの次は、まずはメタグロス耐性を確保したい。
ルール上サンダーが使えないため、必然的に水orエアフォレとなる。
エアフォレを入れると受け寄りの構築になるが、受け崩し性能が高いボーマンダや地面が動きやすいルールであるためラグラージを入れることにした。
ラグラージの採用と同時に、ハピナスとゲンガーも攻撃的な型とした(いばみがハピナス+鬼火威張るゲンガー+みががむラグラージ)。
いばみがハピナス+鬼火威張るゲンガーの並びで面倒になる岩もラグラージでケアできる形になる。
通常ルールでは鉢巻メタグロス入り相手にハピラグゲンガーという選出はあまりしたくないのだが、
今回のルールではメタグロスに対する遭遇率も加味してOKと判断した。

残りは相性補完や穴埋めで、

の3体を入れた形とした。

ヘラクロスの枠には近い役割のジュカインも候補に挙がったが、
構築全体のカビゴンへの遂行速度やボーマンダへの負担の低下と、対ハピナス・霊・ラティ+地面が薄くなることを懸念してヘラクロスを選択した。
また、ヘラクロス入りの構築記事は実は今まで書いたことがなく、ここで組んでおきたいという思いもあった。

全体として対みがまも瞑想スイクンが薄いため、ヘラクロスを陽気最速にする、トドゼルガを滅びの歌持ちのラプラスに変えるといった調整も考えられる。
(と、事前に考察していたら決勝戦ビーンさんのみがまも瞑想スイクンに見事にやられました…笑)
また、対ヌケニンも甘くなっており、ヌケニン入りの硬いサイクル相手には不利がつくと思われる。

個別解説

※ダメージ計算は特記しない限り命中率・急所・追加効果等を非考慮

ハピナス (選出回数:9回/9戦 勝率:7/9)

  • 耐久
    • 194サンダーの雷を身代わりが79.5%で耐える(184までのサンダーの雷を身代わりが確定耐え) [337]73~87
    • 99サンダーのドリル嘴を身代わりが71.8%で耐える [337]74~88
    • 205メタグロスの鉢巻コメットパンチを耐える [337]283~334
    • 156ボーマンダの瓦割りを残飯込みで2耐え [337+21]146~172


年初に書いたいばみがハピナス入り構築と同じ地球投げ+電磁波+いばみがの形。
ハピナス自身のカビゴン突破性能を落としたくなく、対地面・霊は後続が比較的厚いため攻撃技は地球投げを選択した。


ヘラクロス (選出回数:0回/9戦 勝率:-)

  • 火力
    • 171-101ボーマンダを(-1)鉢巻メガホーン+(-1)鉢巻岩雪崩で倒せる [171]175~207
    • 135-112ゲンガーを鉢巻めざ霊で1発 [135]139~164

  • 耐久
    • 200サイドンの鉢巻岩雪崩を92.3%で耐える [156]135~159

  • 素早さ
    • 準速


普通のAS鉢巻型で、ボーマンダへの負担を大きくするために性格は意地っ張りを選択。
4つ目の技は、構築全体として対ゲンガーが弱くはないが不安定なキャラが多いため、めざ霊を搭載した。


サーナイト (選出回数:0回/9戦 勝率:-)

  • 火力

  • 耐久
    • 162バシャーモの大文字でオボン確定発動して96.5%で2耐え [158+30]81~96
    • 200ゲンガーの雷を99.9%で2耐え [158]67~79
    • 205メタグロスのコメットパンチを97.4%で耐える [158]137~162

  • 素早さ
    • 最速


通常のラティなしルールでもおなじみの隙間産業キャラ。
サーナイトは、ラティありルールでは似た枠組みで上位に近い性能のラティアスラティオスが存在するため目立たないが、
ラティのコストが高い今回のルールでは、ローコストに一部の厄介な相手を見れるキャラとして評価が上がる。
技構成は、攻撃技2種+対物理の隙を小さくする鬼火+自身の単体性能を高める瞑想。
サブ技は竜への打点となる冷凍パンチ、ダースグロスレアコイルヌケニンへの打点となる炎のパンチも選択肢になるが、鋼・水(スターミーヤドランを含む)への崩し速度を優先して10万ボルトを選択した。


ラグラージ (選出回数:8回/9戦 勝率:6/8)

  • 火力
    • 161-136サンダースの身代わりを波乗りで確定破壊 [161]43~51
    • 207-111ラグラージの身代わりを波乗りで確定破壊 [207]51~61

  • 耐久
    • 194ヘラクロスの鉢巻メガホーンを97.4%で耐える [206]176~208
    • 205ボーマンダの鉢巻捨て身タックルを耐えて身代わりを貼れる [206]124~146
    • 172バシャーモの起死回生を耐える [206]174~205
    • 178までのサンダーのめざ草を耐える [206]173~204

  • 素早さ
    • 最速


型は色々考えた末、stoicさんの記事にあった206吠えるラグラージが使いやすそうだったので採用。
HPに振ることでヘラクロス+ボーマンダ入りに初手出しでき、起点回避の吠えるを自然に採用できる点を評価した。
結果的には回避戦術や身代わりに対して吠えるを決めた対戦が4試合あり、採用は正解だったと言える。


ゲンガー (選出回数:6回/9戦 勝率:4/6)

  • 耐久
    • 200サイドンの鉢巻岩雪崩を耐える [163]137~162
    • 194サンダーの雷を耐える [163]137~162
    • 88カビゴンの火炎放射を4耐え [163]34~40

  • 素早さ
    • 最速100族+1


いばみがハピナスと相性が良い鬼火威張る型のゲンガー。
攻撃技は、水・鋼・竜への打点として10万ボルト+冷凍パンチの範囲を選択した。
サイコキネシスを切ると対ヘラクロス・身代わりラグラージ・ゲンガーミラーがやや重くなるのだが、
ボーマンダや水への強い打点には代えられないと判断した。


トドゼルガ (選出回数:4回/9戦 勝率:4/4)

  • 火力
    • 155-81バシャーモの身代わりを冷凍ビームで確定破壊 [155]38~45
    • 197-128サンダーを冷凍ビームで99.4%で2発 [197]98~116

  • 耐久
    • 205ボーマンダの鉢巻捨て身タックルを2耐え [217]89~105
    • 178ラグラージの鉢巻地震を77.7%で2耐え [217]97~115
    • 233ケッキングの鉢巻破壊光線を84.6%で耐える [217]189~223


カビゴン、水、ボーマンダサマヨールハピナス入りミラーを任せられる稀有なキャラ。
トドゼルガは、通常ルールではサンダーグロスが暴れているため安易に採用できないという立場にあるが、
今回のルールや前期シングルなど、メタグロスや電気が大人しいルールでは動きやすくなる。
型は特に変わったことはないHB振りの冷凍零度アンコール眠る。
冷凍ビームは波乗りとの選択になるが、やはりボーマンダや草への打点として氷技は切れなかった。

対戦結果


■予選

  • ミミヒナさん ○

カビゴン レジアイス ソーナンス ボーマンダ ミロカロス エアームド
→ ミロカロス カビゴン ボーマンダ | poe:トドゼルガ ハピナス ゲンガー

  • つきのきさん ○

メタグロス ボーマンダ レジロック ミロカロス ギャラドス ハガネール
→ メタグロス ボーマンダ ミロカロス | poe:ゲンガー ラグラージ ハピナス

  • 剣心さん ○

メタグロス ボーマンダ サンダース レジアイス ヘルガー ルンパッパ
→ ルンパッパ ボーマンダ ヘルガー | poe:トドゼルガ ハピナス (ラグラージ)

  • ダースさん ○

レジロック ギャラドス メタグロス ハピナス フォレトス ヘルガー
→ ハピナス メタグロス ヘルガー | poe:ラグラージ ハピナス トドゼルガ

  • ピーナツさん ×

ラティアス ハピナス サンダース スターミー アーマルド ヘラクロス
→ スターミー ヘラクロス ラティアス | poe:ラグラージ ハピナス ゲンガー

  • ゆふぃさん ○

レジロック ミロカロス サンダース キノガッサ ラティオス ソーナンス
→ キノガッサ ラティオス レジロック | poe:ゲンガー ハピナス ラグラージ


■決勝トーナメント

  • 1192さん ○

サンダー スイクン ヘラクロス フシギバナ アーマルド ハガネール
→ サンダー スイクン アーマルド | poe:ラグラージ ハピナス (ゲンガー)

  • あのりすさん ○

ボーマンダ カビゴン スイクン アーマルド ヘルガー ワタッコ
→ ヘルガー カビゴン アーマルド | poe:トドゼルガ ハピナス ラグラージ

マタドガス ギャラドス サンダース カビゴン ヘラクロス スイクン
→ スイクン ギャラドス カビゴン | poe:ラグラージ ハピナス ゲンガー


■参考(フリー対戦)

  • stoicさん ○

ラグラージ カビゴン サーナイト レジロック ボーマンダ ジュカイン
→ ジュカイン レジロック ボーマンダ | poe:ゲンガー ラグラージ ハピナス

勝戦・3位決定戦の対戦動画


勝戦・3位決定戦の対戦の様子をハンターさんが録画して下さいました!
よろしければ是非ご覧になって頂きたいと思います。


第7回くどオフ 上位制限シングル 決勝戦



第7回くどオフ 上位制限シングル 3位決定戦


感想


全試合でハピナス+(ゲンガー・ラグラージトドゼルガから2体)という選出ができ、食べ残し持ち一般枠+制限枠の形を極力活かせたと思います。
ヘラクロスサーナイトは今回は選出機会がありませんでしたが、この構築では必要だと今のところは感じています。
上位"制限"ルールに取り組むのはおそらくこれが初めてでしたが、考えているだけでも面白く、制限キャラの性能を新たな視点から見ることもできて良い機会になりました。
今回のオフ会だけで終わってしまうのは惜しいルールだと感じたので、今後もたまに遊んでみるのも良いかもしれません。
また、個人的には前期シングルの話や最近構築を用意することができた金銀VCでの対戦などもでき、楽しい時間を過ごせました。

最後に、主催の1192さんならびにスタッフの皆様、参加された皆様はお疲れ様でした。貴重な対戦の機会をありがとうございました。