【GBA】上位ポケモン単体のミラー相性

性能が高い上位のポケモンを使って対戦していると、たびたび同族のミラーが発生することがある。
それは第3世代シングルでも例外ではなく、ミラーの勝敗がそのまま試合の趨勢を決めることもある。
そこで、今回の記事では一部の上位ポケモン単体のミラー相性・ミラーに強い~5分を取れる実戦的な要素とそれに伴う私見について記載する。
☆対象:カビゴンメタグロス・ゲンガー・サンダー・ラティアス/ラティオススイクンハピナス

ただし、ミラー単体の勝敗に拘りすぎると別の方面の性能を落としてしまうことも多いため、
ミラーに勝つことは必須という訳ではなく、複数対複数の展開を考えながら型を決定していきたい。
※このあたりの話はstoicさんのこちらの記事も参照。


カビゴン

  • 地割れ>鈍いカウンター>鈍い>カウンター>非地割れ鈍いカウンター
  • 自爆……1:1交換に持ち込む


こちらの記事の下の方も参照。

対ミラー&一部特殊への遂行技として、鈍いor自爆or地割れのいずれかが多くの型に採用される。
これらの技+ノーマル技+対物理技(カウンターor地震)はゲンガーに対してことごとく死に技であり、逆に対ゲンガー技筆頭のシャドーボールはミラーや物理に通らないという特徴がある。
カビゴンの場合、S関係はミラーの勝敗を決める要素としては薄い。
現在の個人的な採用率は、自爆=鈍いカウンター>地割れ。関係ないが電磁波撒き+地割れカビゴンとか使いたい。


メタグロス

  • 最速>準速
  • 地震……弱点を付ける
  • リフレクター……地震・大爆発のダメージを抑える
  • 鉢巻大爆発……1:1交換に持ち込む


地震はミラーだけではなく対電気技としても重要。
リフレクターは後続のサポートだけではなく、ミラーでも有効な技となる。
リフレクター持ちであれば、メタグロスメタグロスを後出しという立ち回りも割と可能になる。
鉢巻大爆発はHメタグロスを1発で倒す火力を出せるが、対面のリフレクターには弱い。

リフレクター持ちの中でも、メタグロスミラーだけを考えるならば陽気ASリフレクター@オボンが特に有力。
※オボンを持たせることで、先制リフレクター→後攻鉢巻地震を2発耐える。地震でHメタグロス2発。
しかし、ラムを持てないため状態異常に弱い、先制の鉢巻地震への行動保証がなくなるなど火力調整の的にされやすい、というデメリットもある。
このため、意地っ張り準速を確保してA努力値が浮いた分をHに振り分けてラムを持たせる、つまり上記のデメリットを解消する方針も良い。
これでもミラーには強い部類ではあり、こちらの方が立ち回りやすい場合も多い。
リフレクター持ち全般のデメリットとしては、エアームドフォレトス絡みの受けに弱い、サンダーギャラドスへの高打点が大爆発頼り、が挙げられる。


ゲンガー

  • 臆病・陽気最速>無邪気最速
  • サイコキネシス……弱点を付ける
  • (鉢巻)シャドーボール……弱点を付ける
  • 道連れ……1:1交換に持ち込む ※相手依存&同速不安定なので、対ミラー技としては気休め程度


臆病最速+サイコキネシス持ちが最有力。CS振りならば無邪気BSorCSゲンガーを確定1発・臆病BSorCSゲンガーを高確率1発(臆病HSゲンガーはこれを確定耐え)。
陽気鉢巻シャドーボールはHSorBSゲンガーを確定1発。
これらの要素を満たしていれば、ピンポイントでゲンガーにゲンガーを繰り出すこともあり得る。
ただ、鬼火+大爆発or威張るor道連れ型を筆頭とした特殊技2つを持たせる場合のゲンガーは、水・鋼・ヘルガーへの打点として電気技、サンダー・竜への打点として冷凍パンチを持たせたい場合が多く、サイコキネシスは(特にラティありルールでは)やや優先度の低い技となっている。

個人的には、ゲンガーミラーは後続で対処することの方が多い。
※後続対処の例:ラムシャドボカビゴン、眠るカビゴン、ラムメタグロス、耐久振り電磁波サンダー、神通力サンダー、ラティ、ハピナスライコウ、サンダース、サマヨールアーマルドレジロックレジアイスバクーダバシャーモラグラージ、めざ霊ヘラクロスサーナイトレアコイルヘルガーブラッキー等。


サンダー

  • 最速>準速
  • 身代わり・ラムのみ>状態異常


必ず採用する電気技の通りが良いこともあり、ミラー関係はシンプルな印象。
ミラーを重視するならば最速になるが、控えめでないと決定力がやや不足する。
基本的にSが高い方が有利に立ち回りやすいため、Sを落とした耐久振り電磁波型を使う際は特に注意したい。


ラティアスラティオス

  • 最速
  • ドラゴンクロー……弱点を付ける
  • 竜の舞+シャドーボール……弱点を付ける
  • 身代わり・ラムのみ>状態異常


カビゴンメタグロスハピナスのいずれかで対処されやすく、ラティ自体のミラーを最重要視はされてきていない感がある。
とはいえ、最速でもそうでなくても、多くの型で対ミラー技としてのドラゴンクローが採用される。
メタグロスへの打点としてめざ炎を持たせると、ラティミラーにおける最強は主張できなくなる。
めざ炎を切った最速の瞑想型で成立しているのは、ドラクロ甘える瞑想身代わり@食べ残しのラティアス(+ソーナンス)くらい。
いばみが電磁波型はラティミラーの強さと対メタグロス性能を不完全ながら両取りできる。
裏択としての竜舞シャドボラティオスはミラーの観点からも良いかもしれないが、火力やS上昇後の効率的に最速の確保は難しい。


スイクン

  • 最速
  • 瞑想吠える


ミラーでは瞑想吠える型が最強。
これを突き詰めると最速+瞑想吠えるになってしまうが、そこまでミラーを重視しなくてもよい。
(最速でなくとも、瞑想吠える型の本来の役割である対同型以外のスイクンミラーや対瞑想ハピナスは当然こなせる。)
スイクンは控えめor図太いにしたいことも多いので、結局は後続と相談して型を決定したい。


ハピナス

  • 毒々>瞑想>いばみが(・その他)


毒々・瞑想・いばみがの中では決定力が高い型ほどミラーに弱いという傾向がある。
ハピナスに限らずいばみがや瞑想という特殊ポケモンの崩し手段全般が、カビゴン絡みには強いがハピナス絡みに弱いため。
※瞑想型の卵産みを眠るに変更すると、毒々との相性が逆転はする。
いばみが型は食べ残しというコストを割いているのにミラーにも弱いという点では良いところがないが、決定力・対物理性能が最も高い。
瞑想型同士でのミラーはピントレンズが勝率が上がる持ち物ではあるが、ミラー外の身代わりが絡む局面で先制の爪を持たないと詰みが発生しやすく、
ピントレンズ持ち同士のミラーも考慮すると結局5分+αにしかならないため、居座る方針は総合的にそこまで得策ではない。
このため、特に毒々持ち以外の型を採用する場合は、ハピナス入りミラーを後続から崩せるようにしておきたい。