【ポケモンフェスタ2003】第3回関東エメラルドオフ優勝構築:剣舞バトンテッカニン+グラードン

ピーナツさん主催の第3回関東エメラルドオフで使用したポケモンフェスタ2003ルール(レベル100部門)の構築です。
結果は2勝1敗で予選抜け、決勝戦に勝って優勝することができました。

ポケモンフェスタ2003ルールの詳細についてはこちらの記事をご参照下さい。

【構築】

テッカニン@持ち物なし/加速
慎重 326-217-126-*-218-356 (H252,A4,D252)
燕返し/剣の舞/バトンタッチ/守る

グラードン@持ち物なし/日照り
意地 387-438-315-*-215-234 (H184,A252,S72 個体値:31-31-30-31-30-31)
地震/恩返し/めざ霊/原始の力

レジアイス@持ち物なし/クリアボディ
生意気 359-198-236-236-484-124 (H232,A252,D16,S8 個体値:31-30-31-31-31-31)
冷凍ビーム/電磁砲/地震/大爆発


以下解説。


概要


ポケモンフェスタ2003ルールにおけるテッカニンバトン構築に注目して組み始めた。
このルールのテッカニンは身代わりを習得できないため、剣の舞などの技を積む際に相手の攻撃を耐えることが重要になる。

慎重HD振りのテッカニンは、

ことから、カイオーガ・大文字orオーバーヒートorめざ飛レックウザ・岩技or晴れ噴火グラードンを除いた環境上位の多くの相手との初手対面で行動保証が得られる。

剣の舞+加速バトン先のエースは、攻撃範囲・数値とも申し分のないグラードンを選択した。
そして3体目には、初手でテッカニンカイオーガレックウザと対面した際の引き先となり(潮吹きカイオーガ・竜の舞アイアンテールレックウザは無理)、対面性能が高いレジアイスを採用した。
初手でグラードンと対面した場合は、守るで技を確認して、岩技or噴火を持っているようであればこちらのグラードンに加速を引き継いで戦っていきたい。
先発にレジアイスを置いて、後発を読まれにくくするのも選択肢になるかもしれない(ただし先発キノガッサが厳しくなる)。

催眠耐性がない構築であり、先発のキノガッサキノココテッカニンで倒すor流す、後発のキノガッサキノココは先に展開することで対応したい。
剣の舞地震で倒しきれないHBカイオーガには止められてしまうが、カイオーガが控えめだった場合は残ったテッカニン燕返しにより高確率で仕留めることはできる。
バトン構築らしく吠えるは厳しく、先発リフレクターラティアス絡みの並びも後発次第では弱点となりうるか。

個別解説

※ダメージ計算は特記しない限り命中率・急所・追加効果等を非考慮

テッカニン

  • 火力

  • 耐久
    • 359ラティオス(C無補正252振り)の雷を84.6%で耐える [326]283~334
    • 438カイオーガ(C補正252振り)の冷凍ビームを耐える [326]275~324
    • 299レジアイス(C無補正252振り)の冷凍ビームを92.3%で耐える [326]282~332
    • 438グラードン(A補正252振り)の恩返しを耐える [326]254~299


剣の舞+加速バトンタッチコンボの支点。
技構成は、採用理由である剣の舞+バトンタッチは確定で、加速のみを引き継いで戦う展開があり大爆発の対策にもなる守るを採用。
攻撃技はキノガッサキノココへの打点として飛行技が必要であり、HP振りキノガッサを確定1発にすることを重視する場合はめざ飛になるが、
キノココの影分身・フラッシュの対策にもなる燕返しを持たせた。
燕返しでCSラティオスを1/4程度削る火力は出すことができ、後続で削り残した相手をテッカニンで倒す場面も考えられる。
めざ虫・銀色の風・秘密の力あたりも候補になるか。
※剣の舞めざ虫でCSラティアスを1発、グラードンのめざ霊+テッカニンのめざ虫でHSラティアスを倒せる程度の火力


グラードン

  • 耐久
    • 273レジスチル(A補正252振り)の大爆発を耐える [387]311~367
    • 359ラティオス(C無補正252振り)の(+1)冷凍ビームを79.5%で耐える [387]341~402
    • 438カイオーガ(C補正252振り)の晴れ潮吹きを97.4%で耐える [387]331~390
    • 438レックウザ(A補正252振り)の(+1)めざ飛を2耐え [387]158~186


剣の舞+加速バトンタッチ先のエース。
上記の計算結果の通り、メジャーな耐久ラインの相手を軒並み倒すことができる。
その攻撃性能の高さもさることながら、

  • テッカニンとの耐性の相性が良い
  • 電気技が無効であるため雷・電磁波で麻痺しない
  • 特性日照りにより冷凍ビームで凍結しない
  • バトンタッチ際のレジアイスレジスチルの大爆発を耐える

など、身代わりがないバトンタッチに伴う被弾リスクをケアできる嬉しい要素を持っている。

技構成は、メイン技の地震、対キノガッサ技であり一貫を取りやすい恩返し、対ラティ技のめざ霊、対レックウザ技の原始の力。
ヌケニンへの打点も自然に確保できている。
配分は、A全振り、S+1ランクで最速ラティ+1、残りHP。


レジアイス

  • 火力
    • 341-217カイオーガ(B4振り)を大爆発で74.4%で倒せる [341]328~387
    • 404-216-316カイオーガ(H252振り)を電磁砲+大爆発で倒せる [404]436~515

  • 耐久
    • 438レックウザ(C補正252振り)の大文字を92.2%で2耐え [359]158~186
    • 438レックウザ(A補正252振り)の(+1)破壊光線を耐える [359]299~352
    • 438カイオーガ(C補正252振り)の雷+雨潮吹きを耐える [359]299~352

  • 素早さ
    • 8振り


ポケモンフェスタ2003ルールにおける汎用ポケモン
このルールに存在する多くの上位ポケモンと撃ち合うことができる性能を持っており、バトン構築の3体目としても無理なく噛み合っている。

技構成は、対ラティ・レックウザグラードン・草の冷凍ビーム、対鋼・ランターン地震、1:1交換を取りやすくレジアイスの汎用性を大きく引き上げる大爆発。
カイオーガを筆頭とした水への打点となる電気技は、以下の理由で電磁砲とした。麻痺撒きはグラードンとの相性も良い。
こちらの記事から引用。
カイオーガへの遂行+鋼への負担が掛かる技として電気技を持たせたいが、『かみなり』はグラードンと組ませる場合に『ひでり』との相性が悪く(雨下のカイオーガにはレジアイスが対面不利)、カイオーガとは(『じしん』or『でんじほう』+)『だいばくはつ』で最低限1:1交換にはできるため、命中率は低いが『でんじほう』の優先度が高い。

配分は生意気HA振り。
この構築のレジアイスは先発の大文字レックウザに対応する要請があるため、Dに補正を掛ける必要がある。

カスタマイズ案


グラードンキノガッサ


複数催眠が禁止されていないルールなこともあり、強力な存在。
上からの催眠かつ身代わりを習得できない関係上、1発で倒せない相手に最速起きされると技を被弾してしまうのが難点。

キノガッサ@持ち物なし/胞子
陽気 289-296-195-*-217-234 (H112,D248,S148 個体値:31-31-30-31-30-31)
気合パンチ/瓦割り/めざ霊/キノコの胞子


レジアイスラティアスorラティオス


氷の一貫がさすがに厳しいが、テッカニン+グラードンと合わせて上から攻めていくことができる。
構築相性によってはレジアイスより良い場合もあるかもしれない。

対戦ログ


■予選

  • ひこまろさん ○

キノココ ジラーチ レックウザ

初手は剣の舞を選択すると、キノコの胞子を被弾する。
1ぐうぐう目の後、宿り木の種を撃たれるがかわすことに成功。
起床後に燕返しキノココを倒すと、ジラーチが登場。
グラードンにバトンタッチすると、サイコキネシスを被弾して3割程度のダメージを受ける。
レックウザに交代され地震を透かされるも原始の力で倒し、ジラーチ地震で倒して勝利。

  • ふぉんでゅ。さん ×

カイオーガ ラティアス グラードン

初手はレジアイスに引くと波乗りを急所に被弾してしまい、次の波乗りでレジアイスが瀕死に。
グラードンを出して晴れ状態にして地震を選択するも、ラティアスに透かされる。
テッカニンに交代して冷凍ビームを被弾し、次のターンは守るを選択して加速を発動させる。
グラードンにバトンタッチして、冷凍ビームを2回受けながらラティアスを上からめざ霊で突破するも、
3体目に出されたグラードンを倒しきれずに敗北。

  • yasuさん ○

ラティアス キノガッサ カイオーガ

初手は剣の舞を選択すると、雷を耐えて残りHPが35%程度。
次のターンのグラードンへのバトンタッチ際にドラゴンクローを急所に被弾するも、半分強のダメージに留まる。
めざ霊のターンにキノガッサに引かれるが次の地震で倒し、カイオーガ地震ラティアスをめざ霊で倒して勝利。


■決勝

  • すのーさん ○

ラティオス レジアイス カイオーガ

初手は剣の舞を選択すると、雷で高乱数のダメージを引いたのかテッカニンが倒されてしまい、いきなり1体を失う形となる。
レジアイスを出して電磁砲を撃つと、交代際のレジアイスに命中する。
レジアイス同士が大爆発で1:1交換されてしまうとラティオスと最後の1体が厳しくなるためグラードンに交代するが、
冷凍ビームをしっかり撃たれており、2/3程度のダメージが入り依然として不利な状況。
ここで、レジアイスの麻痺or交代、そして追加効果の発動を期待した原始の力を選択すると、
交代際のラティオスに対して見事に追加効果発動、ゲンシグラードン爆誕
そのままラティオスをめざ霊で上から倒し、カイオーガレジアイス地震で倒して勝利。

感想


1ヶ月くらい前にHDテッカニンのバトン展開を思い付いて机上で煮詰めてきたところ、想定通りの試合展開が多く、
ルビー・サファイア発売20周年記念のオフ会で優勝という結果まで残すことができて良かったです。
最近は2003ルールに興味のある方も少しずつ増えているようで嬉しく思います。
主催のピーナツさん(来られなくて残念)、主催代理のハンターさん、スタッフや参加者の皆さん、この記事を読んで下さった方、ありがとうございました。