金銀(一撃なし2000ルール)とGBAシングルの相違点

この前2年ぶりくらいに金銀を再開して、色々な構築を組んで対戦していた。
未だに初心者同然の私であるが、GBA勢から見て個人的に印象に残ったことなどを書いてみる。


バンギラスの存在と大爆発

最近の金銀対戦に対する私のイメージとしては、いわゆる三銃士(パルシェン、ナッシー、フシギバナ)の何体かをサポートに据え、
撒き菱・眠り粉・宿り木などを撒いてドッカンドッカンして勝つというものであった。
したがって私もそういった構築を組んで対戦してみたところ、まずバンギラス入りへの大爆発のタイミングが安定しないということが分かった。
GBAにはバンギラスに相当するほどの汎用性を持つ岩タイプが存在せず、
爆発に耐性を持つ上位キャラはゲンガー、サマヨールメタグロスエアームドフォレトスサイドンレジロックアーマルドあたりである。
主要な爆発持ちであるメタグロス、ゲンガー、フォレトスレジアイスレジロックマタドガスバクーダ等は、
これらの爆発受けに対して強い打点や鬼火等を持つことが多く、爆発を受ける立場からすると繰り出しが安定しないという問題がある。
このため個人的には金銀よりGBAの方が爆発の通りが良く、狙った相手に爆発を当てやすいと思った。
ただし、爆発の火力は金銀>GBAであるため、通った時のアドバンテージは金銀の方が大きいかもしれない。


■50カビゴンが脆い

50カビゴンの特殊耐久は266-161であり、GBAでいうと257-166カビゴンとほぼ同等の水準である。
GBAの257-166カビゴンといえば食べ残しを持てばそれなりに硬く、そこそこ信頼できる特殊耐久である。
この水準の特殊耐久でねむねごなら食べ残しを持たなくても間に合っているのかな?と思った。
50カビゴンの型は、主に自爆型とねむねご型がメインになると思われる。
どちらの型も使ってみたが、相手の55エースの特殊技で驚くほどHPが削れていき、安易にサイクル戦に持ち込んではいけないと悟った。
そうした中で、たとえ受けを完遂できなくても腐りにくいのは自爆型だと思った。


■55カビゴンが硬い

逆に、55カビゴンは生半可な火力では突破できないと感じた。
GBAカビゴンを特殊キャラで突破する手段は金属音、瞑想、鬼火、宿り木、いばみが、天候など色々とある。
宿り木、いばみが、天候は金銀にもある要素だが、金銀の55カビゴンは硬い上に眠るをほぼ確実に搭載しており、
金属音・瞑想などCD関係に訴えかける技が少ないため特殊キャラ単体で突破するのはGBAよりハードルが高い。
物理の火力もGBAより控えめであり、したがって圧殺される可能性も高くなる。
50自爆カビゴンの汎用性と55カビゴンの硬さを見て、カビゴンがどっしりと鎮座している環境だと感じた。


カビゴンのサブ技の違い

金銀カビゴンのサブ技は地震、爆裂パンチ、炎技、電磁砲、カウンター、自爆、寝言、そして積み技に腹太鼓もある。
GBAカビゴンのサブ技は炎技、雷、地割れ、シャドーボール、カウンター、自爆等が多く、地震や腹太鼓、欠伸(+守る)は実戦で見る機会が少ない。
比較すると、金銀カビゴン地震や爆裂パンチ、自爆、寝言の所持率が高く、GBAカビゴンは炎技、雷、カウンターの所持率が高い。
これは主にゲンガーが浮いているかどうか、バンギラス・拘り鉢巻が存在するかどうかが大きな要素であると思われる。
また、GBAカビゴンの耐久はカツカツであるため捨て身タックルの所持率は低い。


■撒き菱が強い

金銀の主要な撒き菱持ちはパルシェンフォレトスGBAエアームドフォレトスである。
金銀と比較してGBAの撒き菱は「重ねがけできる」というのが最大の特徴であるが、撒き菱の撒きやすさは金銀の方が上である。
それは、金銀パルシェンの汎用性が高いというのはもちろんであるが、個人的に「カビゴン対面で撒けるかどうか」という点が大きい。
GBAカビゴンは上記の通り炎技の所持率が高いため、エアームドフォレトスカビゴン対面での行動が安定しない。
金銀は50カビゴンが炎技を持っていることはあるものの、高レベルカビゴンが持っていることは少なく、フォレトスの行動も安定する。
したがってパルシェンが単純に強いという他に、撒き菱を撒きやすい環境にあるという点も撒き菱をよく見る要因だと思った。
また、撒き菱+遺伝子ケンタロスという後の世代のステルスロック的な使い方や、いわゆる昆布戦術が発展している点など、GBAでも参考にしたい点が数多くある。


■三銃士の汎用性が高い

三銃士を使って対戦していたところ、相手の三銃士が奇跡の実や薄荷の実、めざ虫や草技を持っているか分からず「三銃士同士の対面が安定しない」ということが分かった。
このため、三銃士の光と闇の果てしないバトルから脱却した、三銃士に依存しない構築を模索していた。
そうして三銃士が少ない(採用しない)構築で対戦してみたところ、役割が足りず、生じた隙からカビゴンなどにボコボコにされるという事態が発生した。
ここで、多くの役割を持つことができる三銃士の必要性、構築を組むことの難しさを実感した。


■ミラーマッチの多発とS関係

カビゴンや三銃士に限らず他世代でもミラーマッチというのは発生すると思うが、
金銀の同レベル・同種族のミラーマッチはほぼ間違いなく同速関係になるという点が特徴的である。
ミラーマッチは型だけでなく、当然ながらS関係も大きく勝敗を左右する要因となる。
ただでさえ安定しないミラーマッチが、同速関係になることによってより安定しないものとなっていると思った。
このため50のやどみがも安定しにくく、やどみががそれなりに多く下から爆発を選択しにくいGBAフシギバナなどとの状況の違いも感じた。