先日開催しました第1回関東エメラルドフェスタで使用したポケモンフェスタ2003ルール(レベル100部門)の構築です。
結果は5勝1敗で予選1位抜け、決勝トーナメント1勝1敗で準優勝でした。
※ポケモンフェスタ2003ルールの詳細についてはこちらの記事をご参照下さい。
【構築】
カイオーガ@持ち物なし/雨降らし
控えめ 399-*-279-374-316-218 (H232,B252,C16,S8)
波乗り/雷/冷凍ビーム/瞑想
ルンパッパ@持ち物なし/雨受け皿
穏やか 363-*-176-216-328-178 (H248,D252,S8)
冷凍ビーム/毒々/宿り木の種/守る
レジスチル@持ち物なし/クリアボディ
慎重 359-249-336-*-374-137 (H232,A252,D20,S4 個体値:31-31-31-27-30-31)
めざ鋼/地震/毒々/大爆発
以下解説。
概要
この構築のベースは、昨年末に使用したカイオーガ+あめうけざらルンパッパ。
他のコンセプトの構築も検討したが、最終的には前回のものから細部を変更して大会に臨むことにした。
【前回からの変更点】
変更点の詳細は後述。
立ち回り方は前回と同様で、サイクルで毒々を撒きながら瞑想カイオーガや大爆発レジスチルで頭数を減らした後、雨受け皿ルンパッパで詰めることを目指す。
基本的な解説は前回の記事を参照して頂き、今回はより細かい部分のみ記載する。
個別解説
※ダメージ計算は特記しない限り命中率・急所・追加効果等を非考慮
- 火力
- 耐久
- 素早さ
- 8振り
☆変更点:C実数値-2、S実数値+2
カイオーガは素早さを上げると、先発のグラードンに天候を取られやすくなってしまう。
ただ、天候を取られた場合はグラードンと同速以上の関係になり、サイクルでグラードンへの行動回数が1回増える点が良い。
グラードンの地震を2耐えできる耐久は下げたくなく、今回はCを11nまで落としてSに少し回すことにした。
※グラードンとカイオーガの素早さについては「汎用配分集」のグラードンの項も参照。
対ヘラクロスについては、438カイオーガの雨波乗りや359ラティオスのサイコキネシスを耐える程度に耐久に振ったヘラクロスを、
などの流れで倒す動きを想定していた。
これに関しては、ウホホウホさんとの準決勝で波乗りを選択したら虫の知らせを発動させてしまいそうになったため、検討すべき部分かもしれない。
ルンパッパ
- 火力
- 414-216レックウザ(H252振り)を冷凍ビームで2発 [414]275~324
- 耐久
- 素早さ
- 8振り
前回から変更なし。
ルンパッパミラーのラス1完全タイマン(あまりなさそう)を想定する時、毒々のダメージはおそらく行動順に入り、毒々ダメージで同じターンに瀕死になった場合も勝敗の判定が発生するため、Sを上げすぎるとミラーに弱くなってしまうかもしれない。
- 火力
- 耐久
- 358ラティオス(C個体値30無補正252振り)の(+1)めざ炎を2耐え [359]146~172
- 438カイオーガ(C補正252振り)の(+1)雨波乗りを耐える [359]270~318
- 438カイオーガ(C補正252振り)の雨潮吹きを耐える [359]283~333
- 438カイオーガ(C補正252振り)の雷+雨波乗りを耐える [359]283~333
- 438グラードン(A補正252振り)の地震を耐える [359]282~332
- 239マッスグマ(A無補正252振り)の(+6)じたばたを97.4%で耐える [359]306~360
- 262マッスグマ(A補正252振り)の(+6)めざ地を84.6%で耐える [359]314~370
- 素早さ
- 4振り
☆変更点:意地っ張り→慎重
意地っ張りの利点は、大爆発の火力が上がる点とレジアイスやテッカニンをめざ鋼で2発で倒せる点などがある。
これを慎重にすると、
という点に注意が必要になる。
ただ、これらは意地っ張りであってもそこまで有利な乱数にはならないので、今回は慎重で採用してみることにした。
ラティ・ジラーチ・カイオーガに対して少し余裕が生まれるようになる。
対戦ログ
■予選
- きゅうりさん ×
初手はレジスチルに引くと、マルマインは光の壁。
グラードンへの交代際にレジスチルが毒々を命中させ、カイオーガへの交代際にグラードンが地震、とサイクルになる。
ラティアスが繰り出されてレジスチルに引くと、雷を2連続で急所に被弾してHPが残り僅かに。
ルンパッパに引いて雷を被弾し、雷と宿り木を撃ち合ってからグラードンへの交代際に冷凍ビームを当てる。
ルンパッパが飛行技orめざ虫で削られると対ラティアスができなくなってしまうため、
ほぼ瀕死状態のレジスチルをグラードンに繰り出し、原始の力2回で倒されるも追加効果は発動せず→カイオーガを繰り出す。
グラカイのS関係が不明であり、あと1回毒々ダメージが入ればグラードンを倒せるため、ルンパッパに交代して地震を半減しながらグラードンを倒す。
その後ルンパッパでラティアスを倒せたものの、マルマインを倒しきれずに敗北(だったと思う)。
- エギナさん ○
初手は比較的余裕がある対面なため波乗りを選択すると、交代際のレジアイスを1/3程度削る。
レジスチルへの交代際にレジアイスが電磁砲(外し)、グラードンへの交代際にレジスチルが毒々を命中させる。
カイオーガを繰り出して地震を被弾し、残りHPが半分強。
次のターンはカイオーガ→ルンパッパ、グラードン→レジアイスへの同時交代となり、
雷を2回被弾しながら宿り木→冷凍ビームと動いた後、守るで大爆発を透かすことに成功し、グラードンを繰り出される。
カイオーガは対レックウザとして残しておきたいためルンパッパで冷凍ビームで突っ張ると、グラードンは地震。
次のターンは燕返しを守り、毒ダメージ稼ぎ期待で2連守るを選択すると、レックウザを繰り出される。
レジスチルへの交代際に大文字を被弾し、残りHPが半分弱。
次の10万ボルトで痺れてしまうも行動不能にならず大爆発でレックウザと1:1交換することに成功し、グラードンを倒して勝利。
- PKマスタさん ○
先発の天候特性は雨→晴れの順番で発動。
晴れ状態なので冷凍ビームを選択すると、秘密の力を撃たれて麻痺にはならず。
次のターンはレジスチルで冷凍ビームを受けられる。
ルンパッパに引くと、電磁砲(外し)。その後、ルンパッパ宿り木命中、レジスチル毒々(外し)。
幸いにもルンパッパが健康な状態のまま宿り木を植えることができたので、レジスチルに交代して毒々を無効化する。
交代際のラティアスに毒々を命中させ、次のターンはめざ鋼を撃つとラティアスは願い事。
グラードンが健康なまま回復される択が最も厳しいため、もう一度毒々を選択すると、交代際のグラードンに命中→願い事で回復。
願い事がある以上サイクルを回さない方が得策と思い大爆発で突っ張ると、
秘密の力で麻痺を引くも行動不能にならず大爆発+毒ダメージでグラードンを倒すことに成功。
その後、カイオーガ+ルンパッパでラティアス+レジスチルを倒して勝利。
- stoicさん ○
初手は比較的余裕がある対面なため波乗りを選択すると、ヌケニンに無効化される。
レジスチルに引いて毒々を無効化し、レックウザへの交代際への毒々を外す。
ヌケニンがいる以上レックウザに早く毒々を入れなければならないため、もう一度毒々で突っ張る。
雷で1/4程度削られながら毒々を命中させる。
次のターンは大文字でレジスチルが削られてしまうと対ヌケニンが不安であり、
レックウザは特殊技主体の型だと思われるのでルンパッパに交代すると、雷が外れる。
まだ3体目が割れていないため一貫しやすい宿り木を選択すると、交代際のカイオーガに命中。
その後、ルンパッパがカイオーガ・レックウザ・ヌケニンを倒して勝利。
- 1192さん ○
先発の天候特性は雨→晴れの順番で発動。
晴れ状態なので冷凍ビームを選択すると、レジアイスで受けられる。
レジスチルへの交代際にレジアイスが地震、グラードンへの交代際にレジスチルが毒々を命中させる。
カイオーガを繰り出して地震を被弾し、残りHPが半分強。
グラードン→レジアイスに一貫する波乗りを選択すると、ラティアスに受けられる。
ラティアスをレジスチルで受けるとサイクル負けしそうなため、ルンパッパを繰り出すと雷を被弾する。
ラティアス自己再生・ルンパッパ宿り木の後、比較的余裕があるためもう一度宿り木を選択すると交代際のレジアイスに命中。
守るで宿り木ダメージを稼ぎ、レジスチルに交代すると同時にグラードンに交代される。
カイオーガで地震を受けてHPが残り僅かになり、次のターンはカイオーガ→ルンパッパ、グラードン→ラティアスへの同時交代。
グラードンへの毒々ダメージが稼げてきたので、毒々にグラードンを合わされてもそろそろ大丈夫かと思い、雷を被弾して麻痺するも毒々を命中させる。
ラティアスとレジアイスに宿り木を入れながらルンパッパで粘り、レジアイスの大爆発にレジスチルを合わせることに成功→グラードンが繰り出される。
HPが黄色ゲージのレジスチルとグラードンの対面で、毒々ダメージ稼ぎ用にレジスチルを残して地震をルンパッパで受ける択も考えられるが、
飛行技orめざ虫を被弾(急所含む)するリスクと、レジスチルが地震で倒されても2連守るやらで勝負できそうだと(たしか)考えて、レジスチルで突っ張る。
結果的にグラードンが燕返しで、レジスチルの耐性が活きた形で体力が残って大爆発で1:1交換することに成功。
その後、ルンパッパでラティアスを倒して勝利。
- showさん ○
初手は雷をレジアイスに受けられ、レジスチルに引くとレジアイスの電磁砲が命中する。
テッカニンの交代際に毒々を命中させ、テッカニン剣の舞→レジスチルめざ鋼で削りを入れる。
次のターンはめざ鋼を選択すると、テッカニンは守るで、レジスチルは痺れて動けず。
毒々ダメージがあと1回入ればテッカニンが瀕死になるため大爆発を選択すると、バトンタッチでグラードン降臨、レジスチルは再び痺れて動けず。
ルンパスチルのどちらかを切らなければならないが、切った後のカイオーガグラードン対面でグラードンが交代した場合、
レジアイス+グラードン+残りHP僅かのテッカニンにはルンパッパの方が隙が少なさそうなので、レジスチルを切ることに。
地震でレジスチルを倒され、カイオーガを繰り出す。
ここで、カイオーガの耐久振りが活きて剣舞地震を耐えて返しの波乗りでグラードンを倒す。
その後、テッカニンを毒々ダメージ、ルンパッパでレジアイスを倒して勝利。
■決勝トーナメント
- ウホホウホさん ○
初手は波乗りとメガホーンの撃ち合いになり、こちらが先制して2/3程度削ることに成功。
次のターンはこちらが縛っているように見える状況のため雷を選択すると、今度はヘラクロスに先制されるも、耐えて返しの雷で倒すことに成功。
カイオーガとヘラクロスは同速だったようだ。
ラティオスが繰り出され、レジスチルで雷を受け、交代際のカイオーガに毒々を命中させる。
ルンパッパで宿り木を入れて、カイオーガを切ってダメージを稼ぎながら相手のカイオーガを倒し切る。
最後に残ったラティオスをレジスチルの大爆発で倒して勝利。
- すのあのさん ×
初手は波乗りを選択すると、ルンパッパに受けられる。
ルンパッパミラー+ヘラクロスということで、毒々でヘラクロスの根性を発動させてしまわないように立ち回りたいところである。
2ターン目はルンパッパで宿り木を無効化し、3ターン目に同時交代でレジスチルとヘラクロスの対面となる。
めざ鋼でヘラクロスに蓄積を入れたいが、ヘラクロスが守るをしてからカイオーガを繰り出される。
HPがmaxに近い健康な状態のカイオーガにはルンパッパを後出ししても単体では負けてしまい、周りとの交代を絡めれば対処可能になるが、
ルンパッパ+ヘラクロス入りに交代の択は得策ではないと判断して大爆発を選択すると、カイオーガは毒々。大爆発でカイオーガのHPが僅かに残った。
こちらはカイオーガを繰り出して、毒々を避けながら雷を当ててカイオーガを倒し、ルンパッパが繰り出される。
カイオーガは対ヘラクロスとして温存しなければならないためルンパッパに引いて、毒々を被弾する。
ルンパッパミラーでこちらが削られ、ヘラクロスに毒々が入った状態でルンパッパが突破される。
その後、カイオーガでヘラクロスを倒すも、ルンパッパを突破できずに敗北。
カイオーガで2体を倒すしかない状況で、カイオーガはおそらくヘラクロスより遅いと予想し、波乗り急所の方が勝ち筋があると考えていた。
しかし、準決勝と同じくカイオーガとヘラクロスは同速だったようで、カイオーガがヘラクロスの上を取れる前提なら瞑想→波乗りの手順でも良かったが、仕方ない。
※S無振り近辺のカイオーガはSに振る余裕があまりない一方でヘラクロスは多少余裕があるため、カイオーガで上を取る想定はしにくい。
1日を通して運も良い方だったと思うし、十分でしょう。
参考動画
- 予選 (vs stoicさん)
2024/3/2 ポケモンフェスタ2003ルール対戦(第1回関東エメラルドフェスタ予選)
- 予選 (vs 1192さん)
【第1回関東エメラルドフェスタ】予選 1192 vs poe【ポケモンフェスタ2003】
- 準決勝 (vs ウホホウホさん)
2024/3/2 ポケモンフェスタ2003ルール対戦(第1回関東エメラルドフェスタ準決勝)
- 決勝 (vs すのあのさん)