この記事は「Pokémon Past Generation Advent Calendar 2023」24日目の記事です。
かりんとーさん主催のアダキンオフ2で使用したポケモンフェスタ2003ルール(レベル100部門)の構築です。
03最強決定戦では準優勝でした。
※ポケモンフェスタ2003ルールの詳細についてはこちらの記事をご参照下さい。
【構築】
カイオーガ@持ち物なし/雨降らし
控えめ 399-*-279-376-316-216 (H232,B252,C24)
波乗り/雷/冷凍ビーム/瞑想
ルンパッパ@持ち物なし/雨受け皿
穏やか 363-*-176-216-328-178 (H248,D252,S8)
冷凍ビーム/毒々/宿り木の種/守る
レジスチル@持ち物なし/クリアボディ
意地 363-273-336-*-336-137 (H248,A252,D4,S4 個体値:31-31-31-11-30-31)
めざ鋼/地震/毒々/大爆発
以下解説。
概要
ポケモンフェスタ2003ルールにおける「カイオーガ+雨特性(すいすいor雨受け皿)」を活かした構築を目指して組み始めた。
このルールにおけるカイオーガ+雨特性は、相手の特殊からの雷を一貫させてしまう点が課題の一つとなる。
そこで、ルンパッパを穏やかHD@雨受け皿の毒々宿り木守る型とし、特殊相手に粘れるエースとして採用することにした。
この2体だけでは対ジラーチが厳しく、初手のラティアイスへの引き先もほしいため、3体目はレジスチルとした。
レジスチルは、レジアイスに比べて相手のカイオーガやランターンの雷の通りを良くしてしまうが、毒々やめざ鋼持ちのジラーチに崩されないという強みがある。
また、ルンパッパが起点にされてしまう腹太鼓マッスグマへの対抗策としても、レジスチルの方が優れている。
レジスチルはグラードンを強く呼ぶため、カイオーガの配分は意地っ張りグラードンの地震を2耐えできる控えめHB振りとし、
サイクル性能を持たせることにした(ついでに意地っ張りヘラクロスのメガホーンも高確率で2耐え)。
催眠耐性がない構築であるが、3体とも毒々と冷凍ビームの連携でキノガッサ・キノココを倒すことができるため、それなりの対策レベルは確保されている。
対キノガッサ・キノココをより重視したい場合は、カイオーガの瞑想を神秘の守りに差し替えるか、Cに振って氷技を吹雪にするか、という選択肢になる。
個別解説
※ダメージ計算は特記しない限り命中率・急所・追加効果等を非考慮
- 火力
- 耐久
- 素早さ
- 無振り
高数値+雨降らしによる決定力が高く、ルンパッパのためのサポートにもなるポケモン。
この構築では、ルンパッパやレジスチルが隙を見せるめざ飛レックウザに強く出られる点も良い。
技構成は、メイン技の波乗り、カイオーガミラーを筆頭とした対水の雷、対ラティレック草+グラードンに一貫する冷凍ビーム、決定力を引き上げる瞑想。
配分は、前述の通りグラードンの地震を2耐えできる控えめHB振りとした。※「汎用配分集」に記載したものと同じ
特殊との撃ち合いやミラーをより重く見たい場合は、上記の汎用配分集のDorSに振る配分も選択肢になる。
ルンパッパ
- 火力
- 414-216レックウザ(H252振り)を冷凍ビームで2発 [414]275~324
- 耐久
- 素早さ
- 8振り
雨受け皿+毒々宿り木守るを駆使して色々な相手と戦えるポケモン。
穏やかHDルンパッパの特殊耐久は意地っ張りHAレジスチルと同程度で、それが雨下では食べ残し持ちになるようなものである。
攻撃技は、ラティレックグラードン草に抜群を取れる冷凍ビーム。
特性を無効化されてしまうレックウザに対しても、めざ飛持ちでない限りは冷凍ビームで打ち勝つことができる。
毒々or宿り木でヌケニンへの対抗策を自然に確保できているのも良い。
対カイオーガについては、完全タイマンでは「毒々→宿り木(→守る)→冷凍→守る」の手順で最短4ターンで勝つことができる。
※毒々=(1+2+3+4)/16 + 宿り木=(2+2+2)/16 = 16/16 となり、端数分を冷凍ビームで削り切る
※守るを挟みすぎると瞑想の隙を与えるため、必要最低限に留めたい
※状況により、冷凍ビームを要さない5ターン決着を狙う方が良い
毒々宿り木外しや雷麻痺→痺れなどの要素を引いてしまった場合は、2連守るに懸けることになるだろう。
また、レジスチルで交代際のカイオーガに毒々を入れることができた場合は、ルンパッパで後出しからの処理が可能になる。
対ラティについては、冷凍ビームで与えられるダメージがカイオーガより大きいため、宿り木から入る手順でも4ターン決着を狙える。
なお、雨受け皿HDルンパッパの発想はふぉんでゅ。さんの4thGS構築から頂きました。
- 火力
- 耐久
- 358ラティオス(C個体値30無補正252振り)の(+1)めざ炎を86.4%で2耐え [363]161~190
- 438カイオーガ(C補正252振り)の(+1)雨波乗りを耐える [363]300~354
- 438カイオーガ(C補正252振り)の雨潮吹きを84.6%で耐える [363]316~372
- 438カイオーガ(C補正252振り)の雷+雨波乗りを97.5%で耐える [363]314~370
- 438グラードン(A補正252振り)の地震を耐える [363]282~332
- 239マッスグマ(A無補正252振り)の(+6)じたばたを耐える [363]306~360
- 262マッスグマ(A補正252振り)の(+6)めざ地を92.3%で耐える [363]314~370
- 素早さ
- 4振り
オーガルンパだけでは厳しい対ジラーチおよび、初手のラティアイスへの引き先として採用したポケモン。
レジスチルは、似た性質を持つレジアイスに比べて特攻と特防が低い代わりに、
- 攻撃が高い(地震・大爆発などが高火力)
- 毒々・大爆発への耐性を持っている
- めざ鋼を持つことでレジアイスとのレジ系ミラーで有利になる(鈍いを持つとHAレジスチルミラーにも強い)
- レジアイスよりもグラードンに弱いが、グラードンのサブ技(恩返し・めざ霊・原始の力・燕返しなど)に耐性があるため状況により択を作れる
という利点がある。
カイオーガとの相性補完が良く、レジスチルへのめざ炎のダメージを雨で軽減することもできる(代わりに雷が必中になるため一長一短)。
レジスチルの大爆発が相手のグラカイレックに当たった場合でも、相手の残ったレジ系にカイオーガが対面で勝てる点も良い。
技構成は、対レジアイスのめざ鋼、対鋼・ランターンの地震、1:1交換を取りやすくなる大爆発。
毒々はルンパッパのサポートとして働く技で、電磁砲も候補に挙がった。
ただ、瞑想カイオーガには電磁砲で麻痺を入れてもルンパッパがもたつきそうな懸念があったため、
ルンパッパと状態異常が競合せず、ヌケニンへの対抗策にもなる毒々を採用することにした。
対キノガッサについては、交代際に毒々を入れられればレジスチルが倒されても後続の冷凍ビーム圏内に持ち込める(ルンパッパは1回守るで毒ダメージ稼ぎが必要)。
偶発対面や死に出しキノガッサの場合は、最速起床以外は無償で1体以上持っていかれてしまうが、そこはレジ系全般の弱点なので仕方ない。
対戦ログ
■決勝トーナメント1回戦
- ピーナツさん ○
初手はレジスチルに引くと、電磁砲を被弾する。
交代先にも一貫する毒々を選択すると、地震を撃たれ、毒々を命中させることに成功。
その後、地震とめざ鋼を2回ずつ撃ち合い、こちらのレジスチルの残りHPが僅かになりながらも痺れることなくレジアイスを突破する。
死に出しでレックウザが繰り出され、竜の舞のターンに大爆発を選択して痺れを引いてしまうと厳しいためカイオーガに交代すると、竜の舞をされる。
空を飛ぶを被弾しながら冷凍ビームでレックウザを倒すと、ラストにキノココが登場。
冷凍ビームを選択するとキノココが凍結し、次の冷凍ビームで倒して勝利。
■決勝
- きゅうりさん ×
トーナメント2戦目にして決勝戦(!?)
初手のカイオーガミラーはいきなりルンパッパに引くと打ち負けてしまうため、
一度雷を撃って相手のカイオーガのHPを減らしてから交代することを目指す。
1ターン目は相手のカイオーガが先制して雷を撃ち、こちらのカイオーガだけが麻痺してしまうも雷を当てることに成功。
お互いに半分強程度のダメージが入った。
次のターンはルンパッパに引くと、ここでも雷麻痺を引いてしまう。
しかしそれ以降は痺れることなく宿り木→毒々→守るを決めて、ルンパッパのHPを半分以上残した状態でカイオーガを突破する。
グラードンが登場し、晴れ大文字を1発耐えながら冷凍ビームを撃ち、グラードンを4割程度削ってルンパッパが瀕死→こちらはカイオーガを繰り出す。
ここで、カイオーガが地震を急所に被弾してしまい、何もできずに落ちてしまう。
最後にレジスチルが地震を1発耐えながらめざ鋼で削るも、グラードンを倒しきれずに敗北。
参考動画
- 決勝トーナメント1回戦 (vs ピーナツさん)
- フリー対戦 (vs きゅうりさん)