【GBA】受け構築におけるゲンガーの技構成について

【概要】

受け構築におけるゲンガーは、当然ながらカビゴンに対する遂行性能が求められる。
具体的には、ノーマル技/特殊技/鈍い/眠る@残飯という構成のカビゴンに対して、
「特殊技を撃たないことによるゲンガーを寝かせない立ち回り」に対応する必要がある。
また、上記の遂行性能を保ちながら、

も用意しておきたいところである。
これらの点を考慮しながら、ゲンガーの技構成を考えていきたい。


想定


カビゴン

カビゴン@食べ残し/免疫
生意気 257-135-96-86-170-46
のしかかり/火炎放射/鈍い/眠る

■ゲンガー側

ゲンガー@オボンのみ/浮遊
臆病 163-*-93-151-96-168
何か/何か/何か/眠る

以上の型をベースに考えることにする。
ゲンガーの眠るが確定になる理由は、回復技を持たなければ低火力の長期戦においてゲンガーから崩されてしまうからである。
また、ゲンガー側の選出はハピナス+エアームド+ゲンガーとする。

ということで、いくつか技候補を挙げて検討してみることにする。

候補①:サイコキネシス


ゲンガー@オボンのみ/浮遊
臆病 163-*-93-151-96-168
10万ボルト/サイコキネシス/鬼火/眠る

サイコキネシスの採用理由は「格闘・ガラガラへの安定打点」という点が大きい。

カビゴンとゲンガーのPPの関係は、
カビゴン のしかかり(24)+鈍い(16)+眠る(実質48)=88
ゲンガー 10万ボルト(24)+サイコキネシス(16)+鬼火(24)+眠る(16)=80
となり、カビゴンは火炎放射を撃たないことでゲンガーを寝かせない立ち回りが可能である。

この場合は、ゲンガーがサイコキネシス(16回)によるDダウンを何回か引く必要があり、以下のような確率となる(全て急所率込み)。
D-0:18.53%で発生し、急所待ちでは倒せない
D-1:32.94%で発生し、10万ボルトで0.02%で倒せる急所待ち
D-2:27.45%で発生し、10万ボルトで3.05%で倒せる急所待ち
D-3:14.23%で発生し、10万ボルトで17.6%で倒せる完全な急所待ち
D-4:5.14%で発生し、10万ボルトで99.96%で倒せる
D-5以上:1.7%で発生し、10万ボルトで倒せる

まとめると、1サイクルにつき10.19%で突破できることになるが、追い打ちキャラに弱い部分が欠点になる。

☆評価

  • カビゴンへの遂行性能 → △
  • 追い打ちヘルガーブラッキーへの対抗策 → ×
  • 格闘への打点 → ○
  • ガラガラサイドンへの打点 → ○
  • ゲンガー受けに対する何らかの負担 → ○
  • 汎用性 → ○


候補②:気合パンチ


ゲンガー@オボンのみ/浮遊
臆病 159-81-93-151-95-168
10万ボルト/気合パンチ/鬼火orサイコ/眠る

  • 151-71-102オボンヘルガーを気合パンチ+10万ボルトで倒せる [151+30]183~217

交代際に気合パンチを当ててオボンヘルガーを倒すためにこの技構成。

カビゴンについては、以下の流れを考える。
カビゴンは257-135-96-86-170-46@残飯で、鈍い6積み状態とする。
※鈍い5積み以上の場合は、気合パンチが急所に当たったら10万ボルトに切り替えると勝率が高くなる。

(1)気合パンチ1発目が急所のパターン:T4までに倒せる確率は85.45%
T1:カビゴン眠る ゲンガー気合パンチ急所(193~228ダメージ)
T2:ゲンガー10万ボルト カビゴンぐうぐう
T3:ゲンガー10万ボルト カビゴンぐうぐう
T4:ゲンガー10万ボルト カビゴン瀕死?

(2)気合パンチ2発目が急所のパターン:T4までに倒せる確率は63.15%
T1:カビゴン眠る ゲンガー気合パンチ
T2:カビゴンぐうぐう ゲンガー気合パンチ急所
T3:ゲンガー10万ボルト カビゴンぐうぐう
T4:ゲンガー10万ボルト カビゴン瀕死?

(3)気合パンチ3発目が急所のパターン:T4までに倒せる確率は38.87%
T1:カビゴン眠る ゲンガー気合パンチ
T2:カビゴンぐうぐう ゲンガー気合パンチ
T3:カビゴンぐうぐう ゲンガー気合パンチ急所
T4:ゲンガー10万ボルト カビゴン瀕死?

(1)~(3)のいずれかの流れでカビゴンが瀕死する確率が、1サイクルで11.18%(たぶん)。
気合パンチのPPは32あるため、何サイクルかしていれば急所に当たるだろう。

☆評価(鬼火orサイコ)

  • カビゴンへの遂行性能 → ○
  • 追い打ちヘルガーブラッキーへの対抗策 → ○
  • 格闘への打点 → △ or ○
  • ガラガラサイドンへの打点 → × or △
  • ゲンガー受けに対する何らかの負担 → ○ or ×
  • 汎用性 → △


候補③:呪い


ゲンガー@オボンのみ/浮遊
臆病 164-*-92-151-96-168
10万ボルト/呪い/鬼火orサイコ/眠る

  • 151-102オボンヘルガーを10万ボルト×2+呪い×2で99%で倒せる [151+30-74]53~63

呪いでオボンが発動するようにHPは2n。

居座るカビゴンは呪いで余裕で崩せる。
ヘルガーについては、以下の流れを考える。

(1)交代読み追い打ち失敗パターン
T1:○○→ヘルガー ゲンガー呪い(呪いダメージ1)
☆T2:ゲンガー10万ボルト ヘルガー追い打ち(呪いダメージ2)
T3:ゲンガー10万ボルト ヘルガー瀕死

(2)居座り読み大文字失敗パターン
T1:○○→ヘルガー ゲンガー呪い(呪いダメージ1)
☆T2:ゲンガー→ハピナス ヘルガー大文字or噛み砕く(呪いダメージ2)
T3:ヘルガー→○○ ハピナス何か
T4:ハピナス→ゲンガー ○○何か
T5:○○→ヘルガー ゲンガー10万ボルト
T6:ゲンガー10万ボルト ヘルガー瀕死

呪いを撃ってオボンが発動したゲンガーは、大文字or噛み砕くは耐えないが交代際ではない追い打ちは耐えるHPが残る。
ということで、☆のターンの読み合いを制すればヘルガーには勝てそうである。

鬼火と比較した呪いの問題点として、ゲンガーのHP消費量が激しいだけでなく、
呪いは状態異常とは異なり交代で解除されてしまうため、呪いを当てた相手が居座るターンが短いほど効果が薄くなってしまう。
このため、交代戦を基本としている受け構築とは噛み合っていない技かもしれない(これは宿り木の種や混乱技も同様かもしれない)。

☆評価(鬼火orサイコ)

  • カビゴンへの遂行性能 → ○
  • 追い打ちヘルガーブラッキーへの対抗策 → △
  • 格闘への打点 → △ or ○
  • ガラガラサイドンへの打点 → △
  • ゲンガー受けに対する何らかの負担 → ○ or △
  • 汎用性 → △


候補④:磁石雷


※2017/4/6 追記
この記事を上げた後、CSベース雷ゲンガーを思い付いたので追記しておく。

ゲンガー@磁石/浮遊
臆病 135-*-80-181-106-168
雷/サイコキネシス/鬼火/眠る

  • 151-102オボンヘルガーを磁石雷で97.2%で2発で倒せる [151+30]89~105
  • 88カビゴンの火炎放射を急所率込みで67.7%で4耐え [135]30~36
  • 91カビゴンの大文字を命中率・急所率込みで85.3%で3耐え [135]39~47

対居座り残飯カビゴンについては、以下のような確率になる(全て磁石持ち、命中率・急所率込み)。
D-0:18.53%で発生し、雷で0.2%で倒せる急所待ち
D-1:32.94%で発生し、雷で6.49%で倒せる急所待ち
D-2:27.45%で発生し、雷で39.64%で倒せる
D-3:14.23%で発生し、雷で69.58%で倒せる
D-4以上:6.84%で発生し、雷で79.58%で倒せる

まとめると、1サイクルにつき27.05%で突破できることになる。

☆評価

  • カビゴンへの遂行性能 → △
  • 追い打ちヘルガーブラッキーへの対抗策 → △
  • 格闘への打点 → ○
  • ガラガラサイドンへの打点 → ○
  • ゲンガー受けに対する何らかの負担 → ○
  • 汎用性 → △


総括


カビゴンへの遂行」「追い打ちキャラへの対抗策」「ゲンガー受けへの負担」を考えるとこれくらいしか技候補が思い浮かばない。
カビゴンに大爆発を当てて後続に託す、追い打ちキャラを大爆発・道連れなどで処理して後続の○○を通す、
などの動きができないという点が受け構築の辛い部分の一つである。
上記の4つの選択肢を見て、個人的には10万ボルト/気合パンチ/鬼火orサイコ/眠るが無難だと思った。