秋頃からちょくちょく回していたGBA構築です。
第1回関東エメラルドオフのラティなし後期シングルの大会で使用する予定でした。
【構築】
ハピナス@食べ残し/自然回復
穏やか 337-*-61-*-180-93
地球投げ/電磁波/威張る/身代わり
エアームド@オボンのみ/頑丈
腕白 171-101-178-*-119-93
秘密の力/威張る/撒き菱/吠える
カビゴン@ラムのみ/免疫
慎重 255-131-117-*-156-51
のしかかり/シャドーボール/カウンター/自爆
ジュカイン@光の粉/新緑
臆病 145-*-115-128-105-189
リーフブレード/がむしゃら/威張る/身代わり
バシャーモ@カムラのみ/猛火
無邪気 155-141-90-162-81-145
大文字/起死回生/剣の舞/身代わり
ラグラージ@カゴのみ/激流
呑気 207-131-156-105-110-72
地震/冷凍ビーム/鈍い/眠る
以下解説。
いばみがハピナス軸の構築の組み方について
ハピナスの威張る+身代わり型は、食べ残しというコストと引き換えにハピナス単体で最も決定力を発揮できる型である。
他の型よりもカビゴン突破性能が高く、電磁波撒きサポートをこなしつつ自身もエースとなることができる。
ただし、ハピナスミラーや身代わり瞑想スイクン、(攻撃技が地球投げの場合は)地面・霊に弱いため、それらの穴埋めを考える必要がある。
いばみがハピナス軸の構築の組み方と大まかな役割は、
- ①いばみがハピナス……広範囲特殊
- ②いばみがジュカイン……カビゴン決定力、水、地面、いばみがハピナスパとしてのメイン決定力(!?)
- ③鬼火威張るゲンガー or 秘密威張るエアームド……格闘、草、ギャラドス、相手のカビゴンにハピナスでいばみが最中に混乱が解けて身代わりを割られた際の引き先、(エアームドの場合)メタグロスへのクッション
- ④瞑想吠えるスイクン or (鈍い眠る)ラグラージ……ハピナスミラー(受け構築)、岩、地面、メタグロス、バシャーモ、(瞑想吠えるスイクンの場合)相手の身代わり瞑想スイクン
- 残り2枠……シャドボカウンター自爆カビゴン、バシャーモ、ヘルガー、(いばみが)サンダー、ヘラクロス、サイドン、メタグロス、ソーナンス等から選択
といった形になる。
今回の構築について
今回の構築では、秘密の力+威張る型のエアームドを思い付いたことからゲンガーの枠に採用。※エアームドゲンガー両立もアリ
地球投げハピナス+秘密威張るエアームド+めざパなしジュカインでは対ゲンガー・サマヨールが重すぎるため、残りで補完を考えていたところ、
- 対特殊を補強しつつゲンガー・サマヨールに突っ張れるラムシャドボカビゴン
- 猛火大文字でHゲンガーを1発・通常大文字でHサマヨールを2発で倒せて決定力となれるバシャーモ
- 対ボーマンダの補強・ゲンガーをある程度誤魔化せて裏決定力となれる鈍い眠るラグラージ
の3体を採用することにした。
(ハピエア+カビゴン+ホウエン御三家という面白い並びとなった)
ラティありルールで使う場合はバシャーモの制圧力が半減するため難しくはなるものの、十分戦えると思う。
ただ、このままだとラティ+地面の並びが重いため、ラティありルールではハピナスの地球投げを冷凍ビームに変更してもいいかもしれない。
また、これに近い「電磁波+積み」の着想として、
という並びを少し前に使ってみたところ、これもなかなか面白かった。
個別解説
※ダメージ計算は特記しない限り命中率・急所・追加効果等を非考慮
- 耐久
- 素早さ
- 準速サイドン+1
技構成は、いばみが型の中でも最もカビゴン突破性能が高い地球投げ+電磁波+いばみがの形。
地球投げを特殊技に変える場合は、残飯眠るカビゴンの突破が無理になることに注意したい。
いばみがハピナスのSをどこまで振るかは悩ましく、よりSを上げるとメタグロスの上から地球投げを入れられる可能性も出てくる。
ただ、準速でも(最速でも)メタグロスを抜けるかは不確定であり、あまり耐久を削りすぎると対サンダーが危うくなるため、それなりの数値に留めておいた。
ちなみに、HP実数値を338とすると338+残飯回復(21)*3=401となり、地球投げ(50)のカウンター*4をちょうど耐えることができる。
- 火力
- 141-81サンダースの身代わりを秘密の力で79.5%で破壊 [141]34~40
- 耐久
- 205メタグロスの鉢巻コメットパンチをオボン込みで低確率で4耐え [171+30]48~57
- 103メタグロスの雷パンチをオボン込みで3耐え [171+30]51~60
- 88カビゴンの火炎放射をオボン込みで3耐え [171+30]54~64
- その他、(オボン持ちではないが)stoicさんの記事を参照
- 素早さ
- 準速サイドン+1
秘密威張る撒き菱で後続の起点を作る、展開構築のステルスロック役のようなエアームド。
鬼火威張るゲンガーと同様に「相手のカビゴンにハピナスでいばみが最中に混乱が解けて身代わりを割られた際の引き先」という役割もあるが、
エアームドはゲンガーとは異なりノーマル技を無効ではなく半減にしか抑えられないため、これは不完全ではある。
逆にシャドボカビゴンをケアできる点・メタグロスに後出しして起点を作れる点がエアームドの利点となる(この構築では、エアームドがカビゴンやメタグロスに最終的に倒されても後続の起点にできるのでOK)。
吠える(吹き飛ばし)は起点回避技であり、素眠りに入ったカビゴン等を飛ばす技でもある。
また、HDエアームド+いばみがという形はやみなべさんの構築にも採用されている。
- 火力
- 素早さ
- 4振り
1:1交換性能が高いカウンター自爆カビゴン。ゲンガーと撃ち合うためにラムシャドボを搭載した。
岩タイプに自爆を当て、バシャーモの大文字圏内に持ち込む立ち回りを行ったりもする。
配分は、スイクンの身代わりを割ることを重視する場合はAに割いてもよい。特性は厚い脂肪の方がいいかもしれない。
カウンターや自爆カビゴン+ハピナスという形は、過去に色々な方に実践されている(サナギさんの記事・しゃわさんの記事・シンさんの記事・ptrstさんの記事)。
- 火力
- 161-136(135)サンダースの身代わりをリーフブレードで74.4%(87.2%)で破壊 [161]38~45(39~46)
- 素早さ
- 最速
GBAのジュカインは実は最近初めて使い出したのだが、自分で使ってもとても強い。
身代わり+がむしゃらの1:1交換性能が高く、さらに威張る・電磁波・光の粉を絡めることで1:1 交換以上のエース級の活躍をする期待値が高くなっている。
サイクルに参加させると身代わりの試行回数が減ってしまうため、初手出しor周りをクッションにしながら無償降臨の機会を狙う。
- 火力
- 素早さ
- 最速
「電磁波+積み」の決定力として代表的なキャラであるバシャーモ。
ハピエアが荒らしたカビゴンやメタグロス等を起点にしていきたい。
受け構築(エアームド入り)にバシャーモ、という発想自体はstoicさんの2014年の記事にもあり、
(今回は受け構築ではないが)ハピエアにバシャーモ、という組み合わせが単純に対レアコグライガーやレアコヘラクロスを埋めてくれるのも良い。
- 素早さ
- 無振り
穴埋め的に採用した鈍い眠るラグラージ。
この枠は受け構築を崩せるキャラとしたく、瞑想吠えるスイクンの他には瞑想ヤドラン等でも悪くはない。
上記の通り、対ボーマンダの補強・ゲンガーをある程度誤魔化せる裏決定力として冷凍ビーム持ちの鈍い型で採用した。
鈍い型とすることで、対身代わり起死回生バシャーモの駒にもなる(剣舞持ちにも気合パンチ持ちにも後出しから対応可)。
サブ技の冷凍ビームの枠は、ハイドロポンプや岩雪崩も候補になる。
配分は、ゲンガーを重く見るなら生意気HD振りも選択肢になるかもしれない。
参考
- しゃわさん:「いばみがハピ構築 feat ジュカイン」,『トキワのミドリ - しゃわのポケモン記 -』,(2014.11.8)
- しゃわさん:「いばみがハピ構築@2015」,『トキワのミドリ - しゃわのポケモン記 -』,(2015.12.7)
*1:通常ダメージ×2+急所ダメージで確定で落とせる