【GBA】個別考察:ナッシー

 
【概要】

GBAにおけるナッシーというキャラは受け寄りの構築には強く出られるものの、
Sの低さから後手に回りやすく自身の耐久もそれほど高くはないため、
単体としては高種族値で決定力寄りの構築には速度的に不利になりやすい性質を持っている。
そこで、ナッシー入り構築を組むにあたっての高種族値構築に対する方針としては、

  • ナッシー単体では補いきれない崩し速度を他の決定力に頼る
  • ナッシーに繰り出された決定力に対する受け先を盤石にする
  • 種族値構築にはナッシーを選出しない(選出基準を明確に定める)

これらのいずれかが必要になるだろう。
ナッシーを選出する基準をどこに定めるかは難しい問題であるが、
安易にナッシーを選出してしまうと結果的にナッシーが腐ってしまう事態になり得ることには留意するべき。

ナッシーの主な役割としては、対地面(格闘)、対受け構築、水電気誤魔化しなど。
フシギバナに比べると耐久が低いため、水や電気に積極的な後出しはできない。
特に、スイクンに対する後出しは基本的に考えない方が良いと認識している。
逆にフシギバナにはない利点としては、地面耐性、ゲンガーへの対面性能、サイコキネシスによるヘラバナの牽制、
カビエアサマヨを含む低Sキャラ群を押せる点などが挙げられる。
サイコキネシスの高打点は侮れず、鋼に打点がないように見えてエアグロスを押せたりする。
決定力補佐としての宿り木キャラという位置付けで見た場合に、
自身も決定力となり得るのがGBAナッシーが持つ大きな利点と言えるだろう。
ヘルガーの追い打ちでかなり削られてしまうので、そのあたりもフシギバナとの違いとして注意。


以下、配分例。


【配分】

※ダメージ計算は命中率・急所・追加効果等を非考慮

ナッシー@食べ残し/葉緑素
控えめ 193(180)-*-106(4)-160(4)-98(100)-103(220)
サイコキネシス/ギガドレイン/眠り粉/宿り木の種

  • 耐久
    • 101エアームドのドリル嘴を残飯込みで99.3%で2耐え [193+12]88~104
    • 121ミロカロスの冷凍ビームを残飯込みで94.2%で2耐え [193+12]90~106
    • 162サンダースのめざ氷を残飯込みで99.3%で2耐え [193+12]88~104
    • 151ゲンガーの冷凍パンチ(炎のパンチ)を残飯込みで99.3%で2耐え [193+12]88~104
    • 200ゲンガーの雷+冷凍パンチ(炎のパンチ)を耐える [193]162~192
    • 194サンダーの雷+めざ氷を残飯込みで耐える [193+12]172~203
    • 200サイドンの鉢巻地震を2耐え [193]79~94
    • 91サマヨールシャドーボールを2耐え [193]81~96
    • 147カビゴンの恩返しを2耐え [193]81~96
    • 91カビゴンの大文字を残飯込みで2耐え [193+12]86~102
    • 205メタグロスの鉢巻コメットパンチを97.4%で耐える [193]164~193
    • 178ボーマンダの大文字を97.4%で耐える [193]164~194


調整はstoicさんの記事(ナッシーの耐久関係を詰める,ナッシー調整改)を参考にしています。

ナッシーに残飯を回すと構築がサンダーに薄くなったりしそうだけど、残飯ナッシーを考えていた時の名残もあって一つの目安として。
火力を犠牲にしつつ特殊耐久を重視した配分。残飯まで持たせているのでそこそこ場持ちは良い。
それでも172ボーマンダの鉢巻めざ飛(1発)、103フシギバナのヘドロ爆弾(2発)でちょうど倒されてしまうのが悲しい。
技構成は一般的であろう4つ。痺れ粉や身代わりもアリかも。Sは4振りミロカロス抜きとし、ミロカロス相手に立ち回りやすいように。
最近は、201(244)-*-106(4)-160(4)-86(4)-107(252)ベースでいい気がしてきている。H振りは正義。

やはりナッシーは低Sかつ受けがしっかりしているわけでもないので、選出択を迫られると辛いものがある。
ギャラマンダヘラ炎に明確に弱く、ナッシーを選出せざるを得ない中でこれらへの解答を出そうとすると、選出が窮屈になりがち。
これを立ち回り単位でどうにかできれば問題ないが、構築単位で不利なようだと厳しいといったところ。
オボンorラムナッシー+残飯カビゴンからスタートすると、stoicさんのカビエアナッシーみたいな形かカビミロナッシーとかになりそう。

ナッシー入り構築が完成しないので、メモとして。