【金銀】シロガネリーグ使用構築:55ライコウミルタンクWA

yasuさん・ビーンさん主催のシロガネリーグで使用した構築です。
結果は4勝1敗で予選1位抜け、決勝トーナメント3勝1敗で準優勝でした。

【構築】

55ライコウ@食べ残し
雷/リフレクター/吠える/眠る

55ミルタンク@ピンクのリボン
恩返し/爆裂パンチ/鈍い/ミルク飲み

50カビゴン@薄荷の実
のしかかり/大文字/眠る/自爆

50パルシェン@奇跡の実
冷凍ビーム/撒き菱/鈍い/大爆発

50ナッシー@黄金の実
サイコキネシス/めざ虫/眠り粉/宿り木の種

50ヘラクロス@麻痺直しの実
メガホーン/起死回生/堪える/毒々


117さんのこちらの記事にあるライコウミルタンクWAとほぼ同じ形で、ライコウのめざ氷を眠るに変更したもの。
元々が素晴らしい構築なので私が多くを語ることはできないが、以下に個人的な解釈と対戦ログを記述させて頂きたいと思う。


個別解説


ライコウ (選出回数:6回/9戦 勝率:5/6)

GBA個体との交換でカイソさんから頂いたライコウ
同じく電気エースとして名高いサンダーとの主だった比較として、ライコウは地面格闘虫等の耐性を失いやや火力が下がった代わりに、
電気耐性と岩氷等倍を得てS種族値の高さによりサンダーが抜かれる一部エースの上を取れるという特徴を持っている。

今回はこのライコウからスタートし、

等で採用されている55リフレクター@食べ残し型とすることにした。

また、ゴールドさんの調査によると第2世代の混乱ダメージは乱数の影響を受けないとのことで、
これは55威張るサンダーの突破力が更に上がっていて危険だと思い、攻撃努力値を抑えめで育成した(疲れました…笑)。

55リフライコウの電気技は10万ボルトが採用されることも多いが、55ミルタンクとの対面や50カビゴンバンギラスへのサイクルで圧力を掛けられる点を重視して雷を採用。

  • リフレクター

金銀勢の方々の記事で語られているように対物理での対面性能が向上し、後続負担を軽減できる技。
有利対面で貼るリフレクターがとても強く、対面でもサイクルでも活きて使いやすいと思った。

  • 吠える

カビゴンや草への崩しとして威張るが採用されることもある枠だが、昆布を狙うだけでなく滅びゴーストやバトンタッチを自然に対策できる点が魅力的で吠えるを採用。

  • 眠る

参考元の117さんのライコウミルタンクWAではめざ氷が採用されているが、対55サンダーや低レベルの状態異常撒き全般、
55(リフ)ライコウミラーの安定感を増すため、またせっかく吠えるを持っているなら滅びゴーストに出していきたいと考え、電磁砲の麻痺をケアできる眠るを採用。


55ライコウミラーについては、

  • 55ライコウ 雷/リフレクター/吠える/眠る@食べ残し
  • 55ライコウ 雷/めざ氷/眠る/寝言@磁石orピントレンズ

の完全タイマンだとすると、寝言側の持ち物がピントレンズだと寝言側が運勝ちを引き寄せやすいが、
リフレクター側がそこを掻い潜るとPPと食べ残し回復で勝てると考えている。
ミラーを重く見るなら50カビゴンの型をねむねごにする、50ハガネールなどを導入する、ライコウに強い別のエースを立てるといった選択肢も挙げられるだろう。


ミルタンク (選出回数:3回/9戦 勝率:2/3)

55ライコウでは微妙な勝負になりがちな55カビゴン・55ガラガラ・バンギラスなどを補強できる55ミルタンク
55ミルタンクの基本性能についてはstoicさんのこちらの記事などで語られており、多くの物理エースに強いという特徴を持っている。
55ライコウの相方のエースという観点で捉えると、55カビゴンバンギラスに比べて対特殊が薄い代わりに対物理が厚くなっているといったところだろう。

  • 恩返し@ピンクのリボン、鈍い、ミルク飲み

55鈍いミルタンクの基本となる技と持ち物。

  • 爆裂パンチ

構築全体として対バンギラスを明確にこなせるキャラが少ないため、ミルタンクにも打点が必要。
これだけなら地震でも良いかもしれないが、爆裂パンチは55ミルタンクミラーや55カビゴンにも撃つことができ、ナッシーやエアームド等を無理矢理突破できることもある。


カビゴン (選出回数:4回/9戦 勝率:2/4)

低レベルの状態異常撒き全般の受け、高レベル特殊の誤魔化し、ミルタンク選出時の滅びゴースト受け、自爆による1:1交換などとにかく便利に使える50自爆カビゴン
55リフライコウの裏の自爆カビゴンとしては鈍い@先制の爪型も良いが、
55カビパに対してミルタンクを選出した際に相手の追い打ち毒々甘えるブラッキーを誤魔化すことができ、対高レベル特殊を多少緩和できる眠る@薄荷の実とした。
サブ技は、両エースがハガネールに弱く構築全体としてエアームドフォレトスやバトンハッサムへの有効打も少ないため大文字を採用。


パルシェン (選出回数:7回/9戦 勝率:6/7)

ライコウエースにおいて、カビゴンや地面を崩すための撒き菱持ちとして採用されることが多いパルシェン
ライコウが苦手なカビゴンや地面に強くナッシー対面で冷凍ビームを撃ち込むことができる、非常に噛み合った相方である(ミルタンクとも相性が良い)。
ライコウと組む都合上、相手の鈍いカビゴンに対抗するために鈍い持ち。嫌な音でも良いらしい。
攻撃技は、追加効果が強力で草(両エースが弱い)やサンダーに有効な冷凍ビーム。
持ち物は、カビゴンののしかかり麻痺とナッシーの眠り粉を筆頭に、エアネールブラキの毒々なども1回ケアできる奇跡の実。
カビゴンを重く見るなら水玉リボン、対ガラガラを重く見るなら黄金の実持ちの方が良いのかもしれないが、
この構築は55ミルタンクが入っていることにより対カビゴンガラガラが厚い反面状態異常に薄くなっているというのもある。


ナッシー (選出回数:4回/9戦 勝率:3/4)

カビゴン・ナッシー・フシギバナ・地面・格闘の補強。これもまた両エースとの相性が良い。
リボンミルタンクなど、状態異常耐性がない相手にも有効に働く。
技構成は、一致高打点のサイコキネシス、大爆発に依らずナッシーミラーで高打点を持てるめざ虫、
特にVC環境では眠りターンの仕様が強力な眠り粉、影分身や1枚残しに有効な宿り木の種。
めざ虫か宿り木の種の代わりに大爆発を持たせても良いだろう。
持ち物は場持ちを良くする黄金の実を持たせているが、55エスパー相手にミルタンクを選出する際の相手エースの身代わりに強くなる先制の爪もまた良い。


ヘラクロス (選出回数:3回/9戦 勝率:3/3)

ここまでで厳しい対バンギラスの補強。
ライコウエースの裏の格闘としては、カイリキーに比べて地面耐性とフシギバナナッシーの上を取れる点が良い。
金銀のヘラクロスGBAに比べてぬるさが目立ちサンダーやミルタンクの起点になってしまうが、毒々や起死回生を持たせて対抗できるようになっている。
リフレクター下においてはミルタンクに毒々を入れた後にヘラクロスで突っ張れたりもする。
持ち物は、カビゴンののしかかり麻痺をケアできる麻痺直しの実。

対戦ログ


※性別は特記しない限り♂or固定

■予選

  • カイソさん ○

55ライコウ 55バンギラス 50カビゴン 50パルシェン 50ヘラクロス 50エアームド
→ 55バンギラス 50エアームド 50カビゴン | poe:55ライコウ 50ヘラクロス 50パルシェン

ミルタンクライコウエア、バンギエアの硬い並びを崩すのは骨が折れるため、エースはライコウ
カビゴンの崩しを楽にするためと相手のヘラクロスへのクッションとなるパルシェン、対バンギラスとなるヘラクロスを選出。
初手のライコウバンギラス対面はリフレクターを貼っても良いと思うが、地震ケアでヘラクロスを繰り出すと、岩雪崩が急所に当たりHPが残り僅かに。
これにより起死回生の威力が最大ではないが150となり、交代で繰り出されたエアームドを2発で倒し、
カビゴンの先制の爪による負け筋を警戒しながらも最終的にヘラクロスで3体を倒して勝利。

  • ほこさん ×

55ファイヤー 55エレブー 50カビゴン 50ナッシー 50ハッサム 50スターミー
→ 50カビゴン 55ファイヤー 50ナッシー | poe:50カビゴン 50パルシェン 55ライコウ

晴れファイヤーが受けられないため、背を向けない選出をしたい。
ということで、相手の両エースの上を取れるライコウ+全員に対して仕事ができるカビゴンは確定。
残りは相手のカビゴンに繰り出すことができるパルシェンを選出。
初手のカビゴンミラーは役割が少ないパルシェンに交代すると、日本晴れをされる。
ここでファイヤーを繰り出されると試合が終わってしまうためパルシェンで即大爆発を選択すると、交代際のファイヤーに当たり1:1交換となる。
再びカビゴンミラーから自爆で1:1交換となり、最後はライコウナッシー対面となる。
寝言やめざ氷がないライコウでは不利な対面であり更にナッシーが悪夢を持っており、ほぼ何もできずに敗北。炎エースの刺さりを再認識した。

  • あーみんさん ○

55ヘラクロス 55バンギラス 50カビゴン 50ガラガラ 50サンダー 50ムウマ
→ 50カビゴン 50サンダー 55バンギラス | poe:55ライコウ 50パルシェン (50ヘラクロス)

55ヘラクロスの圧力が強いため、エースはライコウ
残りはカビガラを崩すためのパルシェンと、ラスト1体はメモに残っていないが恐らく対バンギラスヘラクロスだったと思う。
ライコウ+パルシェンカビゴン+サンダーを倒し、ラストのバンギラスライコウで倒して勝利。

  • ロマンサーさん ○

55スターミー 55バンギラス 50カビゴン 50ムウマ 50ナッシー 50サンダー
→ 55スターミー 50ムウマ 50カビゴン | poe:50ヘラクロス 55ライコウ 50パルシェン

55スターミーやバンギラスにはミルタンクでも対抗できるが、ライコウのルートよりも不安定なためエースはライコウ
残りはカビゴンを崩すためのパルシェンと、対バンギラスヘラクロスを選出。
初手ナッシーに対応するため、こちらの初手はヘラクロスから入る。
途中経過は省くが運が悪めなこともあり、ライコウがあやみがスターミーに突破されてしまい負けを覚悟する。
しかし、起死回生ヘラクロスが文字通り起死回生の活躍をして勝利。

  • 柚樹さん ○

55カビゴン 55サンダー 50スターミー 50カイリキー 50エアームド 50ブラッキー
→ 50エアームド 50スターミー 55カビゴン | poe:50カビゴン 50ナッシー (55ミルタンク)

エースはライコウでもミルタンクでも良いが、ライコウ選出の場合55ねむねごカビゴンが重いためミルタンク
サンダーはカビゴンナッシーで釘付けする。
ブラッキーは追い打ち毒々甘える型と予想し、眠るカビゴン+宿り木ナッシーで素眠りに追い込んで急所などで倒す方針。
試合展開としてはカビゴンが大文字でエアームドを倒し、カビゴン+ナッシーでカビゴン+スターミーを制して勝利。
ここで、相手のカビゴンの型がのしかかり+腹太鼓@食べ残しまで割れたことが決勝戦に影響を与えることとなる。
また、こちらのナッシーの技が「サイコキネシス/スターミーに効果抜群のめざめるパワー/眠り粉/宿り木の種」だという情報も与えていた。


■決勝トーナメント

  • まっちさん ○

55カイリキー 55フーディン♀ 55ファイヤー 50カビゴン 50ナッシー♀ 50ハガネール
→ 55フーディン♀ 50ハガネール 50カビゴン | poe:55ライコウ 50パルシェン 50ナッシー

選出が非常に難しいが、エースと無理矢理打ち合えるライコウ+カビネールを崩すためのパルシェン
ラストはカビゴンでも良いが、ファイヤー以外の全員と打ち合えるナッシーとした。
序盤はライコウ受けハガネールに対してパルシェンで撒き菱を撒き、相手のカビゴンの自爆でこちらのナッシーと1:1交換となる。
残りはライコウ+パルシェンvsフーディン+ハガネールとなるが、ハガネールが食べ残しを持っており非常に厳しい。
最終的にはパルシェンハガネールのタイマンを作ることができ勝利。

  • pasaさん ○

55サワムラー 55エレブー♀ 50フーディン 50スイクン 50カビゴン 50ゴローニャ
→ 50フーディン 50スイクン 55サワムラー | poe:55ライコウ 50ナッシー 50パルシェン

エースの上を取っているライコウ+カビゴロを崩すためのパルシェン+全員と打ち合えるナッシー。
初手は雷と電磁波の打ち合いとなり、次のターンはアンコールで雷を固定されてエースの起点にされると困るのでナッシーに交代すると、フラッシュをされる(!)。
※実際には電磁波とアンコールは両立不可
ナッシーにも電磁波を入れられてめざ虫で倒すと、スイクンを繰り出される。
一旦ライコウに交代するとスイクンは凍える風。
安易にスイクンを倒してしまうとエースの起点にされてしまうためひとまずリフレクターを貼って様子を見ると、泥かけをされる(!)。
ここで、スイクンの前でライコウが眠って麻痺を解消し、ぐうぐうターンを2回消費した上でパルシェンに交代→大爆発後にライコウ死に出しというプランを決めて実行。
結果的に死に出しライコウがHPを僅かに残したスイクン+粉みがきしサワムラーに雷を当て続けてくれて勝利。

  • ゴールドさん ○

55カビゴン 55サンダー 50スイクン 50パルシェン 50ハガネール 50ムウマ
→ 55サンダー 50ムウマ♀ 50ハガネール | poe:50カビゴン 50パルシェン 55ミルタンク

ゴールドさんのカビゴンサンダーWAとは実は去年の第40回あんぐらオフの際にレンタルしたカーメロさんと対戦させて頂いており、
その時はカビナシタンク選出をして食べ残しハガネールに苦戦して負けてしまっていた。
そのイメージに引きずられて今回はカビパルタンク選出としたら、55サンダー+電磁砲ムウマが刺さる形となってしまった。
対戦自体はパルシェンが電磁砲を避けながらムウマを凍結させて突破したことが大きく、
最終的にHPmaxのミルタンクvs恩返し2発圏内の雷サンダーという対面に持ち込むことに成功し、何とか勝利することができた。
選出では完全に負けており、あんぐらオフの時と比べるとカビゴンのサブ技が地震→大文字でハガネールには厚くなっているため、パルシェンではなくナッシーを選出した方が良かったでしょう。

  • 柚樹さん ×

55カビゴン 55サンダー 50スターミー 50カイリキー 50エアームド 50ブラッキー
→ 50ブラッキー♀ 50エアームド 55カビゴン | poe:50ナッシー 50カビゴン (55ミルタンク)

再戦の決勝。
予選の時点でカビゴンの型はのしかかり+腹太鼓@食べ残しまでは割れており、残りの技は恐らく地震+身代わりor眠るであると思われる。
腹太鼓カビゴンは短命なのでライコウで崩す線も十分現実的だが、ライコウを起点に身代わりを残されるとカビパルナッシーの通常の攻撃技では割れず、50ではヘラクロスの技でしか割れなくなってしまう(後から話を聞いたところ眠る持ちだったようだ)。
しかし55カビゴン+エアームドの並びにヘラクロスを選出するのはやはり抵抗があるため、結局ミルタンク選出でいくことにした。
サンダーは予選と同様にカビゴンナッシーで釘付けし、50も全てカビゴンナッシーで捌くというプラン。
ここで、ブラッキーの型は予選の時点では追い打ち毒々甘える型と予想していたが、カビゴンが腹太鼓持ちだと判明したため、
カビゴンに繋ぐための黒眼バトン型が有力と予想する。
黒眼バトン型であればナッシーで受けていれば問題ないと思っていたが、
結果的に実戦でも起こった「裏の誰かを寝かせた上で眠り粉以外のPPを枯らされ、強制的に眠り粉を撃たされることにより複数催眠禁止のルールに抵触する反則負け」を考慮できていなかった。
初手は予選の際はカビゴンから入っていたが、今回は初手55カビゴンに真っ先に身代わりを貼られる筋を警戒してナッシーとした。

序盤はカビゴンナッシーでカビエアブラキを押していたが、やはり上記の負け筋に気付いていなかった。
途中で私自身も気付き、会場でも声が上がり始めたが既にパターンに入っており、めざ虫の急所待ちも虚しく反則負け。
負けた時点でサイコキネシスと宿り木の種のPPが1ずつだったのに対して眠り粉は10程度残っていたため、後半はほぼ間違いなく負け展開だった。
ブラッキーに捕まった後の立ち回りも甘かったかもしれないが、黒眼バトン型だと予想していた時点で吠えるライコウor自爆カビゴンor大爆発パルシェンで対応するプランを取らなかったことが最大の敗因と言えるでしょう。

最後に


ポケモン金銀発売20周年記念という特別なオフ会で、運に助けられながらも良い結果を残すことができて嬉しく思います。
最後は負けてしまいましたが、ポケモンのオフ会史上でも類を見ないような負け方で、印象深い出来事でした。
主催のyasuさん・ビーンさん、運営に携わるスタッフの皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。